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ドル円一時150円台後半、日銀の金融緩和環境継続に米FOMC控えたドル買いも=ロンドン為替概況

3/19 20:38 配信

みんかぶ(FX)

ドル円一時150円台後半、日銀の金融緩和環境継続に米FOMC控えたドル買いも=ロンドン為替概況

 ロンドン市場は、円売りとともにドル買いの動きが広がっている。ドル円は日銀決定会合を通過して149円付近からロンドン序盤には150.70近辺まで上昇。年初来高値(150.89)を視野に入れる動きとなった。日銀決定会合ではマイナス金利解除、YCC撤廃、ETF購入停止などが発表されたが、事前報道を通じて市場に十分周知されていた。日経平均は再び4万円台に上昇して引けた。植田日銀総裁会見では「現時点の見通し前提なら緩和的な金融環境が当面継続する」とし、政府との緊密な協調姿勢も確認されて、市場に安心感を与えた。クロス円も円安方向に振れている。また、明日の米FOMCを控えて、全般的にドル買いが優勢になっている。東京市場からの流れを受けて、豪ドルやNZドルが対ドルで下落。ロンドン時間にはユーロドルやポンドドルも下押しされている。3月独ZEW景況感指数は31.7と前回の19.9から大幅に改善したが、目立ったユーロ買い反応はみられていない。ユーロドルは1.08台後半から1.08台前半へ、ポンドドルは1.27台前半から1.26台後半へと軟化。一方で、ユーロ円は163円台半ば、ポンド円は191円台乗せとなる場面があり、高値を更新した。

 ドル円は150円台半ばでの取引。東京昼過ぎの149.03近辺を安値に、ロンドン序盤には150.70近辺まで高値を伸ばしている。年初来高値150.89レベルに接近した。日銀のマイナス金利解除などの措置は市場に織り込み済みとなり、株高とともに円安が強まった。植田日銀総裁も緩和環境の継続を示唆した。

 ユーロドルは1.08台半ばでの取引。東京昼過ぎの1.0877近辺を高値に、ロンドン序盤には1.0835近辺まで下落した。ドル円の上昇に連れたドル買い波及や、明日の米FOMCを控えたドル買いなどが混在したようだ。ユーロ円は円安の動きで買われている。ロンドン時間には高値を163.50近辺に更新した。対ポンドではややユーロ買いが優勢。3月独ZEW景況感指数が大幅に改善した。

 ポンドドルは1.26台後半での取引。ドル買い圧力に押されて、ロンドン序盤には安値を1.2668近辺に広げている。一方、ポンド円は円安の動きを受けて買われ、高値を191.20付近に更新している。ユーロポンドは0.8540台から0.8550台へと上昇している。ポンドにとっては、明日の一連の英物価統計発表や、木曜日の英金融政策委員会(MPC)などの注目材料が控えている。

1minkabu PRESS編集部 松木秀明 
   

みんかぶ(FX)

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最終更新:3/19(火) 20:38

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