日経平均は29円安と小幅に5日続落、米12月CPI控え様子見=15日後場
15日後場は日経平均株価が、前日比29円72銭安の3万8444円58銭と小幅に5日続落。TOPIX(東証株価指数)は同8.23ポイント高の2690.81ポイントと5日ぶりに反発して取引を終えた。日経平均は朝方、現地14日のSOX(フィラデルフィア半導体株)指数高を受け買いが先行した。ただ、買い手がかり難のなか、現地15日には米12月CPI(消費者物価指数)が発表されることから、様子見姿勢が強まったようだ。また、植田和男日銀総裁は15日、都内での会合で、23-24日の金融政策決定会合において「利上げを行うかどうか議論して判断する」と述べた。それを受け、日銀の利上げによる日米金利差の縮小が意識され、ドル・円相場が円高方向に振れたことも重しとなった。
東証プライム市場の出来高は16億2239万株、売買代金は3兆8740億円。騰落銘柄数は値上がりが864銘柄、値下がりは705銘柄、変わらず74銘柄だった。
業種別では、全33業種のうち11業種が下落、22業種が上昇した。中外薬 <4519> 、第一三共 <4568> などの医薬品株や、伊藤忠 <8001> 、三菱商 <8058> などの卸売株が下落。大林組 <1802> 、清水建 <1803> などの建設株や、出光興産 <5019> 、ENEOS <5020> などの石油石炭製品株も安い。SBI <8473> 、野村 <8604> などの証券商品先物株や、ディスコ <6146> 、菱重工 <7011> などの機械株も軟調。花王 <4452> 、富士フイルム <4901> などの化学株や、TOTO <5332> 、ガイシ <5333> などのガラス土石株も弱かった。一方、三菱UFJ <8306> 、三井住友 <8316> などの銀行株や、TOPPAN <7911> 、任天堂 <7974> などのその他製品株が高かった。
個別では、ヨシムラFH <2884> 、Mフォワード <3994> 、タマホーム <1419> 、エスプール <2471> 、ディップ <2379> が下落。半面、TSIHD <3608> 、ジャムコ <7408> (監理)、オープンG <6572> 、GMOインタ <4784> 、北の達人 <2930> などが上昇した。
提供:ウエルスアドバイザー社
ウエルスアドバイザー
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最終更新:1/15(水) 15:49