＜米国株情報＞リバティ・メディア、２社に分割へ―チャーターが傘下リバティ・ブロードバンド買収で合意

　メディア関連大手リバティ・メディア＜ＬＭＣＡ＞は１３日、経営スリム化の一環として、グループ本体とリバティ・ライブと呼ばれる新規上場会社の２社に企業分割する計画を明らかにした。分割は２５年後半に完了する予定。

　リバティ・メディア本体は主に世界最高峰の自動車レースであるＦ１グランプリとオートバイレースのモトＧＰの運営事業を引き継ぎ、それ以外のライブ・ネイション・エンターテインメント＜ＬＶＹ＞やスポーツ体験プロバイダーのクイントなど大半の事業はリバティ・ライブに吸収される。

　また、同社は、ケーブルテレビ局大手チャーター・コミュニケーションズ＜ＣＨＴＲ＞が傘下のリバティ・ブロードバンドを株式交換方式により買収することで合意したことも明らかにした。買収は２７年６月末に完了する予定。

　さらに、同社は企業分割計画に伴い、グレッグ・マフェイＣＥＯ（最高経営責任者）が２４年末に退任することも明らかにした。マフェイＣＥＯの退任後、ケーブルテレビ業界のパイオニアと称されたジョン・マローン会長（８３）が暫定ＣＥＯとなる。

　市場ではＦ１レースのオーナー企業として、また、ケーブルテレビ業界で華々しい活躍を見せた、かつてのリバティ・メディア帝国の面影はなく、事業分離を進めることにより、衰退が続くと見ている。

＜関連銘柄＞
　ＮＡＳＤ投信 <1545> 、ＮＹダウ投信 <1546> 、上場米国 <1547> 、
　ＳＰＤ５００ <1557> 、ＮＹダウ <1679> 、ＮＹダウブル <2040> 、
　ＮＹダウベア <2041>

提供：ウエルスアドバイザー社