「あの人なんであんなことを言ってきたんだろう」「この仕事、終わらなかったらどうしよう……」など、寝ようとするといろいろな考えが頭の中にわいてしまって眠れないことはないだろうか。そんな、早く眠りたいのに、グルグル思考が止まらない人におすすめなのが、『無意識さんの力でぐっすり眠れる本』(大嶋信頼著)だ。多数の著作を持つ人気心理カウンセラーの大嶋信頼氏の本作では、心理学的なアプローチによって、働きすぎている意識をストップし、読むだけで眠くなるメソッドを多数紹介。「2ページ読んだだけで眠れた」「ストレスが消えた」「自己肯定感が高まった」などの感想が多数寄せられている本書。今回は発売を記念して、本書から特別に一部抜粋、再編集して「ストレスを消す方法」を紹介する。(構成/照宮遼子)
● 突如襲いかかってくる不安感…
本来、不安は危険から身を守るための大切な感情である。
しかし、ふだんから不安なことばかりに目を向けてしまうと、目の前に危険がないのに「こんなことが起きたらどうしよう」「あの人に悪く思われているのではないか」など、よからぬ妄想に取りつかれてしまう。
そのせいで眠れなくなり、健康的な生活を脅かすようになる。今回はそうした不安感を消し、ぐっすり眠るのに効果的な「愛に満たされて眠る方法」を紹介する。
● 「安心感」を得ながら眠る方法とは?
不安感が強いときは、寝るときに、朝から晩まで口にした食べものをひとつずつ思い出して、「愛されている」と頭の中で唱えてみよう。
朝食の卵や納豆などを頭に浮かべたら「愛されている」と唱え、昼食前に食べたバナナチップスを浮かべたときも「愛されている」と唱えていく。
「愛されている」というコマンドが記憶を定着させ、その間に起きた出来事の記憶も適切に整っていく。
すると、脳の興奮がいつの間にか収まり、やがて穏やかな眠りの中に入っていけるのだ。
● 仕事に追われて気が休まらない……
最近では、家でもスマホからメールを見ることができるので、仕事のオンオフがなくなりがちだ。
布団に入っても、「あれ? あの仕事をやったかな?」と気になって、チェックを始めると、そこから眠れなくなり、気づいたら朝を迎えていた、なんてことも。
そんなときに、先ほどご紹介した「愛に満たされて眠る方法」を試してみてほしい。
朝から食べたものを順番に思い出して、そのたびに「愛されている」と唱えていく。そうすると、自然と眠りに落ちていくのだ。
「どうしてこれで眠れるの?」か不思議に思うだろうが、「まあ、眠れるからいいか!」とくり返していくと、記憶力がアップし、仕事の効率が上がっていくことを実感できるはず。
すると、片手間でも仕事がうまく回るようになり、自分のやりたいことを中心にした生き方に変わっていくから不思議だ。
● 同じことを繰り返し考えてしまう驚きの理由とは!?
人は記憶が曖昧だと不安になる。
たとえば、人間関係で嫌なことがあって、寝るときにそのシーンを思い出してしまうのは、意外と肝心なことが記憶からすっぽりと抜け落ちているからである。
上司に怒られてものすごく不快な気分になっていたとしても、「嫌味を言われてムカついたけど、よいアドバイスもくれていたな」など、肝心なことを思い出せれば、クヨクヨ考える必要がない場合もある。
同じことをくり返し考えてしまって眠れないのは、この「抜けている記憶」が見つからないからだ。
● 記憶力がアップすると、不思議と眠れるようになる
不安感が強い人には、「眠れるようになる催眠」ではなく、「眠れなくなった原因を思い出す催眠」が効く場合がある。
催眠状態によって眠れなくなった原因を思い返してみると、「あ! こんなことを忘れていた!」と思い出すことができるのだ。
今回紹介した「愛に満たされて眠る方法」を毎晩くり返していくと、起きているときの記憶力も気がつかないうちにアップする。
すると、不思議とよけいなことを考えなくなっていき、頭の中が静かになっていく。
嫌なことをグルグル考えてしまうのは記憶力がいいからではなく、記憶が抜け落ちて、同じことをいつまでも考え続けてしまうからである。
この「愛に満たされて眠る方法」を使って眠るようになると、記憶がどんどん整っていき、本来の自信に満ちあふれた自分に戻っていくことができるだろう。
不安感が強いときや考えすぎて眠れないときにはぜひ一度この方法を試してみてほしい。
♦︎『無意識さんの力でぐっすり眠れる本』では、日頃から感じている不安やストレスを消して、ぐっすり眠る方法を紹介しています。
ダイヤモンド・オンライン
最終更新:4/20(土) 6:01
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