株式を買う際、配当や優待だけでなく、気になるのが「株価の変動」でしょう。
配当や優待を受けとっていても、株価の変動は社会情勢や企業業績などによって時に大きく動き、リターンに影響を与えるもの。
株式投資において「株価の値上がり・値下がり」は見逃せない要因です。
今回は住友商事 <8053> について、配当金や株主優待、株価もあわせた「1年前に100株を買った人の本当のリターン」を確認します。
※記事中で記載の株価は全て終値となっています。
※株式分割の影響は全て遡及修正して株価を調整しています。
※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
1. 住友商事(8053)の配当金のリターンはいくらか
住友商事の株式を1年前に買い、持ち続けたとすると、「2023年3月期の期末配当」と「2024年3月期中間配当」の計2回を受け取ることができます。
なお、配当基準日を迎えた時点でリターンが確定したとします。
今回の検証では、以下のような想定となります。
・株式の取得日:2023年3月1日
・株式の取得価格:1591.33円(取得日の終値)
・2023年3月期・期末配当:57.50円
・2024年3月期・中間配当:62.50円
・100株ベースの配当金のリターン:1万2000円
それでは次に、株主優待のリターンを計算していきます。
2. 住友商事の株主優待のリターンはいくらか
住友商事は決算期(2023年3月期)現在、株主優待を実施していません。
そのため、優待のリターンは0円です。
3. 住友商事の株式投資のトータル・リターンはいくらか
以上、配当金と株主優待のリターンについて振り返ってきました。
次に、株価変動によるリターンを計算します。
・株式の取得日:2023年3月1日
・株式の取得価格:1591.33円(取得日の終値)
・取得から1年後の日付:2024年3月1日
・1年後の株価の終値:3268円
・100株ベースの株価変動によるリターン:+16万7667円
そして最後に、トータル・リターンを計算します。
・配当金のリターン:1万2000円
・株主優待のリターン:0円
・株価変動によるリターン:+16万7667円
・トータル・リターン(金額ベース):+17万9667円
・トータル・リターン(%ベース):+112.9%
トータル・リターンは金額ベースで+17万9667円でした。
4. 住友商事の株価と配当推移を確認
住友商事の株式の年間リターンは+112.9%でした。最後に住友商事の株価の推移を確認しましょう。
配当金・優待・株価とそれぞれの要素を確認すると、どのような影響が株式投資のリターンにあらわれているかわかりやすいでしょう。
今回確認した通り、株式投資の際は配当や優待だけでなく、株価水準についてもきちんと確認してみてください。
参考資料
・住友商事株式会社「2024年3月期 第3四半期決算短信〔IFRS〕(連結) 」2024年2月5日
LIMO
最終更新:3/3(日) 18:36
Copyright © 2024 LIMO [リーモ] | くらしとお金の経済メディア 記事の無断転用を禁じます。
© LY Corporation