ECB政策委、利下げ検討の根拠は強まっていると認識-3月議事要旨

4/4 22:42 配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): 欧州中央銀行(ECB)政策委員会は先月、利下げの時期がほぼ到来したと結論付けるに十分な説得力のある証拠がそろったと考えていたことが、3月の政策決定会合の議事要旨から明らかになった。

4日に発表された3月6、7両日の政策委員会の議事要旨によると、インフレ率は目標である2%に向けて「心強い」進展を見せているが、まだ懸念が去ったとは言えないとの認識で当局者らは一致した。

議事要旨では、最新予測と判断の指針となる3つの基準の進捗(しんちょく)状況、リスクが消えていないことを挙げ、「今後発表されるデータと表れる証拠を待つのが賢明ではあるが、利下げを検討する根拠は強まっている」と結論付けた。最初の利下げ時期が「より明確に見えてきた」としている。

ECBは利下げ開始の月として6月を想定している。投資家は今、利下げがどの程度のスピードで進み、どこで終了するのかのヒントを求めている。

一部の当局者は、拙速な行動によってインフレ再燃を許すことへの警戒感を示した。一方、ユーロ圏経済が高い借り入れコストの重荷に不必要に苦しんでいるのではないかと懸念する声もあった。

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原題:ECB Officials Saw Case for Rate Cut Strengthening Last Month(抜粋)

--取材協力:Ros Krasny、Alexander Weber、Mark Schroers、Andrew Langley.

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最終更新:4/4(木) 22:42

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