東証グロ-ス指数は続落、米CPI発表控えて様子見ムード強まる/グロース市況
東証グロ-ス指数は続落、米CPI発表控えて様子見ムード強まる
東証グロース市場指数:817.15 (-2.53)
出来高:1億7398万株
売買代金:1120億円
東証グロース市場250指数:638.58 (-1.89)
出来高:7905万株
売買代金:850億円
本日のグロース市場は、東証グロース市場指数、東証グロース市場250指数は続落、値上がり銘柄数は219、値下り銘柄数は332、変わらずは44。 本日のグロース市場は軟調な展開となった。前日10日の米国市場のダウ平均は高値警戒感を受けた売りにおされ、終日軟調に推移した。ナスダックはアルファベットの上昇が一時押し上げたが、金利高を嫌気した売りに加え、オラクルやエヌビディアの下落が重しとなり、下落に転じた。終盤にかけても国内消費者物価指数(CPI)の発表を翌日に控え、利益確定売りが強まり、下げ幅を拡大し終了した。 主要株価指数がそろって下落した米株市場を横目に、東証グロース市場指数は下落してスタート。朝方の売り一巡後は買い戻しが広がり一時プラス圏に浮上した。ただ、買いは続かず即座に失速すると再度マイナス圏に転落して下げ幅を広げ本日安値814ptを付けた。終盤にかけて戻りも鈍く、マイナス圏で軟調な展開となった。為替が1ドル152円水準と前日比では円安ドル高が推移したことなどから、東京市場はまちまちで取引を開始したが、米消費者物価指数発表を前に買い手に乏しかった。プライム市場の銀行株や重工関連などの大型株が堅調だった一方で、中小型株・グロース株が多い新興市場への資金流入は限定的だった。 個別では、直近急騰していたジィ・シィ企画<4073>が利食い売り広がり16%安でストップ安に、直近軟調に推移しているテラドローン<278A>は売りが続いて13%安となった。また、信用取引の規制強化を嫌気されて高値更新後は利益確定売り続くBTM<5247>が5%安となった。時価総額上位銘柄では、GENDA<9166>やフリー<4478>などが軟調に推移、値下り率上位には、日本電解<5759>、ジェイフロンティア<2934>、カイオム<4583>などが顔を出した。 一方、急性骨髄性白血病対象の臨床試験で忍容性承認されて完全寛解を確認したDelta-Fly Pharma<4598>が17%高のストップ高で値上がり率トップに、AIプロダクト開発に対する考え方と実績を開示したAViC<9554>が3%高となった。また、情報漏洩対策ツールのインターコムとサービス・営業で連携するエルテス<3967>が2%高となった。時価総額上位銘柄では、トライアル<141A>やインテグラル<5842>などが堅調に推移、値上がり率上位には、ARアドバンストテクノロジ<5578>、イーディーピー<7794>、yutori<5892>などが顔を出した。 東証グロース市場Core指数では、GENDA、フリー、ジーエヌアイグループ<2160>などが下落した。
フィスコ
最終更新:12/11(水) 16:47