本土大引け:3日ぶり小反落、終盤に下げ 人民銀による融資指導を懸念

11/21 16:44 配信

トレーダーズ・ウェブ

 21日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅ながら3営業日ぶりに反落。終値は前日比0.01%安の3067.93ポイントだった。深セン成分指数は0.26%安の9997.09ポイントと3営業日ぶりに反落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で9980億7300万元だった。

 上海総合指数は高く寄り付き、朝方に上げ幅を拡大。中国当局が不動産企業の資金調達を支えるため、融資に適した不動産開発業者50社をリストアップしたとの報道を手掛かりに、関連銘柄が買われて相場を支えた。ただ、買いの勢いは次第に失速し、大引けにかけて下げに転じた。過度な信用拡大を懸念した中国人民銀行(中央銀行)が商業銀行に融資ペースを指導したと伝わり、貸出規模の縮小を懸念した売りが出たもよう。

 セクター別では、電子、半導体、軍需関連、コンピューターが売られた半面、不動産、文化・メディア、小売り、製紙・印刷が買われた。

 A株市場では、電子部品メーカーの欧菲光集団(002456)、曙光信息産業(603019)が大幅安。自動車メーカーの江鈴汽車(000550)と宇通客車(600066)、自動車部品の寧波均勝電子(600699)も安い。監視カメラメーカーの浙江大華技術(002236)は続落した。一方、前日安かった不動産株の万科企業(000002)と保利発展控股集団(600048)、招商局蛇口工業区控股(001979)が買われた。金鉱大手の紫金鉱業集団(601899)も反発。特別配当計画を発表した酒造大手の貴州茅台酒(600519)や、同業の江蘇洋河酒廠(002304)、瀘州老窖(000568)が上昇した。

 上海B株指数は0.27%高の233.61ポイントと7営業日続伸。深センB株指数は0.12%高の1082.20ポイントと続伸した。

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最終更新:11/21(火) 16:44

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