話題株ピックアップ【夕刊】(3):AGS、ワンプラ、マキュリRI

4/16 15:19 配信

株探ニュース

■AGS <3648>  1,145円  +150 円 (+15.1%) ストップ高   本日終値
 AGS<3648>がストップ高。2017年10月に形成した上場来高値1080円(修正後株価)を約6年半ぶりに更新した。主力株が手掛けづらい地合いで、一部の足の軽い中小型材料株に短期筋が集結しており、時価総額200億円前後で信用買い残も枯れた状態にある同社株は足もとのニーズに合致する銘柄として存在感を高めている。データセンター運用・システム開発を手掛け、米マイクロソフトが日本でのデータセンター拡充に動くなか、ビジネス環境に追い風が意識されやすい。また、サイバーセキュリティーが安全保障の観点から一段と注目の度合いを高めるなか、同社は今月8日に委託先事業者のセキュリティー調査やリスク管理業務を支援する「サプライヤー・マネジメント・クラウド」の提供を開始しており、時流に乗った経営戦略も投資資金攻勢の手掛かりとなっているようだ。

■ワンダープラネット <4199>  1,234円  +108 円 (+9.6%)  本日終値
 ワンダープラネット<4199>が急反騰。株価は前日ザラ場に1100円まで水準を切り下げ、1月4日につけた年初来安値に急接近したが、きょうは一転してリバウンド狙いの買いが集中した。スマートフォンゲームの開発・運営を手掛けており、名古屋を拠点に国内だけでなく海外にも展開を図っている。15日取引終了後に発表した24年8月期上期(23年9月~24年2月)決算は、主力のゲームアプリ「クラッシュフィーバー」が好調に推移し全体業績の回復に貢献、営業損益が1億3200万円の黒字(前年同期は3億2000万円の赤字)と急改善しており、これがポジティブ視される形で投資資金を呼び込んだ。株価面では底値圏に位置していたことで、リバウンド初動につく動きが顕在化した。

■マキュリRI <5025>  577円  +47 円 (+8.9%)  本日終値
 マーキュリーリアルテックイノベーター<5025>が大幅続伸した。15日の取引終了後、取得総数8万株(自己株式を除く発行済み株式総数の3.02%)、取得総額5600万円を上限とする自社株買いの実施を公表しており、評価されたようだ。自社株の取得期間は16日から9月30日まで。あわせて前期の決算と25年2月期の業績予想を開示した。今期の売上高は前期比4.4%増の15億円、経常利益は同20.2%増の7100万円を見込む。

■ダイヤHD <6699>  805円  +65 円 (+8.8%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位
 ダイヤモンドエレクトリックホールディングス<6699>が3営業日ぶりに急反発し、年初来高値を更新した。同社はきょう、アンモニアなど燃焼し難い燃料を安定燃焼させることが可能な超高エネルギー点火システムの試作品が完成したと発表。このシステムは、超高エネルギー出力化とエンジン搭載可能なサイズへの小型化を両立し、体積当たりの出力エネルギーは世界最大になるという。アンモニアのような難燃性のカーボンフリー燃料の安定燃焼だけでなく、さまざまなリーンバーンエンジンの性能向上も期待できるとしている。

■コレック <6578>  400円  +29 円 (+7.8%)  本日終値
 コレック<6578>が続急伸。15日の取引終了後、太陽光発電所の開発や電力小売事業を展開するLooop(東京都台東区)と業務提携を開始したと発表しており、好材料視された。今回の提携により、コレックがテレマーケティング事業で提案するサービスラインアップに、Looopが提供する「Looopでんき」を追加することになり、取扱商材の拡充に伴う売り上げの増加が期待されている。一方、Looopには販売チャネル拡大による顧客数の増加が期待されており、両社の事業拡大に寄与すると判断したという。

■JMACS <5817>  568円  +39 円 (+7.4%)  本日終値
 JMACS<5817>が大幅高で3連騰。15日の取引終了後、24年2月期の単体決算発表にあわせ、25年2月期の業績予想を開示し、今期の最終利益が前期比3.7倍の2億6400万円となる見通しを示した。増益予想が買いを誘う形となったようだ。今期の売上高は同4.8%増の56億円を見込む。電線事業を主力とする同社は、前期からの品薄状況による先納期受注が多くみられたこともあり、電線業界全般に厳しい状況が続くと予想。高付加価値型製品の開発・販売に注力し収益基盤を強化する方針を示している。トータルソリューション事業については縮小し、事業の見直しを行う。24年2月期の売上高は前の期比5.6%増の53億4300万円、最終利益は同65.5%減の7100万円だった。売上高は計画の55億円に対し未達となり、最終利益も計画の1億4000万円に対して下振れして着地した。

■エムビーエス <1401>  721円  +48 円 (+7.1%)  本日終値
 エムビーエス<1401>は急反発。15日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を10万株(発行済み株数の1.35%)、または1億円としており、取得期間は4月16日から来年4月15日まで。資本効率の向上と経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を行うためとしている。

■タカキタ <6325>  580円  +35 円 (+6.4%)  本日終値
 タカキタ<6325>が後場に上げ幅を拡大し、年初来高値を更新した。16日午後2時半、24年3月期の業績に関し、最終利益が計画の4億3000万円から6億9200万円(前の期比45.4%増)に上振れして着地したようだと発表した。減益計画から一転して増益で着地する格好となった。前期の期末配当予想も5円増額して10円とし、これらをポジティブ視した買いが入ったようだ。売上高は計画を4億8200万円上回る84億8200万円(同9.7%増)で着地する形となった。国の畜産クラスター事業の採択が進み、汎用型微細断飼料収穫機などの売り上げが伸びた。海外市場への受注増も寄与した。前期の年間配当予想は15円(同2円増配)となる。

■オービス <7827>  1,410円  +81 円 (+6.1%)  本日終値
 オービス<7827>が大幅反発した。同社は15日の取引終了後、連結決算への移行に伴い、24年10月期の連結業績予想を開示した。従来の単体業績予想に関し、売上高を1億5600万円増額して111億8300万円、経常利益を1億6300万円増額して5億1400万円としたうえで、通期の連結売上高は112億5300万円、経常利益は4億5600万円となる見通しを明らかにした。更に、年間配当予想を11円増額して51円(前期比15円減配)に修正した。単体業績予想の上方修正と年間配当予想の増額を好感した買いが入ったようだ。主力の木材事業では、価格競争力の高い国産スギを原材料とした物流パレットや土木用矢板向けの製品を中心に受注量を確保し、高い工場稼働率を維持できる見込みとなったとしている。

■スマートドライブ <5137>  1,643円  +92 円 (+5.9%)  本日終値
 スマートドライブ<5137>が続急伸。15日の取引終了後、24年9月期の連結業績予想について、営業利益を1億3800万円から1億7000万円(前期900万円の赤字)へ、最終利益を1億3100万円から1億6300万円(同2800万円の赤字)へ上方修正したことが好感された。第1四半期の営業利益は低利益率の大型案件の受注に加えて、初開催のユーザーカンファレンスやアルコールチェック義務化に伴う広告宣伝費の増加によって赤字を余儀なくされた。ただ、第2四半期に大型案件提案時における利益率管理施策の徹底や一部の車載デバイス調達価格の低減による売上総利益率の上昇がみられたほか、広告宣伝費が従来の金額規模に戻ったこと、更にそれらの効果が第3四半期以降も継続する見通しであるため利益を増額修正したという。なお、売上高は22億3400万円(前期比30.7%増)の従来見通しを据え置いた。

●ストップ高銘柄
 ジーネクスト <4179>  388円  +80 円 (+26.0%) ストップ高   本日終値
 さくらケーシーエス <4761>  2,940円  +500 円 (+20.5%) ストップ高   本日終値
 データセクション <3905>  3,140円  +500 円 (+18.9%) ストップ高   本日終値
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 ジェイドグループ <3558>  1,760円  -500 円 (-22.1%) ストップ安   本日終値
 ヴレインS <135A>  4,640円  -1,000 円 (-17.7%) ストップ安   本日終値
 ベースフード <2936>  396円  -80 円 (-16.8%) ストップ安   本日終値
 など、4銘柄

株探ニュース(minkabu PRESS)

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最終更新:4/16(火) 18:27

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