(ブルームバーグ): パキスタンの首相に再び選出されたシェバズ・シャリフ氏は、元JPモルガン・チェース幹部のムハンマド・アウラングゼーブ氏を財務相に指名した。
財務省はアウラングゼーブ氏(59)の起用をX(旧ツイッター)への投稿を通じ確認。同氏は預金残高でパキスタン最大の銀行、ハビブ銀行の最高経営責任者(CEO)を先に退いていた。
JPモルガンがシンガポールに置くグローバル・コーポレート・バンクのCEOだったアウラングゼーブ氏は、6年間にわたりハビブ銀を率いた。
新財務相にとって喫緊の課題は、インフレ急上昇と成長鈍化で打撃を受けた経済を立て直すため、国際通貨基金(IMF)から少なくとも60億ドル(約8800億円)の融資を得ることとみられる。
パキスタンは新たな融資を優先的に確保する必要があるとシャリフ首相は述べている。
アウラングゼーブ氏は昨年、パキスタン新政権は経済を成長モードに移行させるため、IMFが設定した構造的な指標基準に対応しなければならないとの見解を示していた。
原題:Ex-JPMorgan Banker Becomes Pakistan’s New Finance Minister (2) (抜粋)
--取材協力:Karl Lester M Yap.
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最終更新:3/12(火) 14:37
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