〔NY外為〕円、143円台半ば(1日)

10/2 6:39 配信

時事通信

 【ニューヨーク時事】1日のニューヨーク外国為替市場では、中東情勢の緊迫化に伴い安全資産としての円買いが対ドルで一時優勢となったものの、その後はドルの買い戻しも入り、円相場は1ドル=143円台半ばを中心に推移した。午後5時現在は143円52~62銭と、前日同時刻(143円57~67銭)比05銭の円高・ドル安。
 円売り・ドル買いが優勢となった海外市場の流れが継続し、ニューヨーク市場は143円76銭で取引を開始。その後、米労働省が発表した8月の米雇用動態調査(JOLTS)によると非農業部門の求人数は前月比32万9000件増の804万件となり、市場予想を上回った。一方、米サプライ管理協会(ISM)が発表した9月の米製造業購買担当者景況指数(PMI)は前月から横ばいの47.2と、市場予想を下回った。これを受け、米長期金利が一段と低下。一転して円は買いが優勢となり、一時142円96銭まで上昇した。
 イスラエル軍は1日、イランがイスラエルに向けて複数のミサイルを発射したと発表。ミサイルの数は100発以上とみられ、イスラエル軍はミサイルを迎撃した。地政学的リスクに対する警戒感が高まり、安全資産としての円の下値を支える場面もあった。
 ただ、ミサイル攻撃がひとまずやみ円買いの動きが一巡すると、取引終盤にかけてドルを買い戻す動きも入り、円相場は143円台半ばから後半のレンジで推移した。
 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1063~1073ドル(前日午後5時は1.1129~1139ドル)、対円では同158円82~92銭(同159円91銭~160円01銭)と、1円09銭の円高・ユーロ安。(了)

時事通信

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最終更新:10/2(水) 7:25

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