〔東京外為〕ドル、156円台半ば=米CPI見極めで横ばい(15日午前9時)

5/15 9:03 配信

時事通信

 15日朝の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、米CPIを見極めたいとのムードが強く、1ドル=156円台半ばで横ばい。午前9時現在は、156円52~53銭と前日(午後5時、156円46~46銭)比06銭の小幅ドル高・円安。
 前日の海外市場では、欧州時間は156円30~40銭程度で小動き。米国時間の序盤は、PPI上昇率の予想上振れを受けて、156円70銭台に上伸。その後は、長期金利の低下を受けて156円20銭台に下落した。中盤にかけては、主要株価指数の堅調さや押し目買いで、156円50銭台に浮上した。終盤は動意が乏しく、156円30~40銭台で推移した。15日の東京早朝も、同水準で推移している。
 4月のPPI上昇率は、前月比0.5%と市場予想を上回ったが、3月は0.1%低下に下方修正されるまちまちの結果で、ドル円の決め手にはならなかった。
 また、パウエルFRB議長がパネル討論に出席し、インフレ鈍化への確信は以前ほど高くないとの認識を示した一方で、「次の動きは利上げではない」とも語った。これまで通りの発言で新味はなく、こちらもドル円の反応は乏しかった。
 ドル円は米長期金利などを眺めてやや上下に振れたが、156円台での推移にとどまり、方向感は出なかった。東京市場は、仲値公示にかけては、五・十日による実需のフローが膨らむ可能性があるものの、その後は米国のCPIや小売売上高を控えて積極的に動きにくく、調整主体の値動きにとどまるとの見方が多い。
 ユーロは対円、対ドルで上昇。午前9時現在は、1ユーロ=169円25~27銭(前日午後5時、168円77~78銭)、対ドルでは1.0813~0813ドル(同1.0787~0787ドル)。(了)

時事通信

関連ニュース

最終更新:5/15(水) 9:34

時事通信

最近見た銘柄

ヘッドラインニュース

マーケット指標

株式ランキング