〔NY外為〕円、157円台後半(30日)

5/1 6:29 配信

時事通信

 【ニューヨーク時事】30日のニューヨーク外国為替市場では、米長期金利の上昇を眺めて円売り・ドル買いが広がり、円相場は1ドル=157円台後半に下落した。午後5時現在は157円76~86銭と、前日同時刻(156円30~40銭)比1円46銭の大幅な円安・ドル高。
 ニューヨーク市場は、156円96銭で取引を開始。その後、米労働省が発表した1~3月期の雇用コスト指数が季節調整済みで164.0となり、前期比1.2%上昇。伸びは前期(0.9%上昇)から1年ぶりに拡大し、市場予想(1.0%上昇=ロイター通信調べ)も上回った。金融引き締め局面の長期化につながりかねない内容との見方から米長期金利が上昇。円を売ってドルを買う動きが先行した。
 一方、米民間有力調査会社コンファレンス・ボード(CB)が発表した4月の消費者景気信頼感指数は97.0と前月の103.1(改定値)から大きく低下し、2022年7月以来の低水準となった。発表後、円の買い戻しが見られる場面もあったものの、一時的な動きにとどまったもよう。この日から開催中の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表やパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の記者会見を翌日に控え様子見姿勢も強く、取引後半にかけては157円半ばから後半を中心に弱含みに推移した。
 政府・日銀による為替介入への警戒感も依然として強い。円相場が乱高下した29日の海外為替市場で、円買い・ドル売りの介入が実施された可能性が高いとみられており、日銀の当座預金残高の増減から5兆円規模だったとの推計が報じられた。
 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0661~0671ドル(前日午後5時は1.0716~0726ドル)、対円では同168円18~28銭(同167円33~43銭)と、85銭の円安・ユーロ高。(了)

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最終更新:5/1(水) 7:26

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