(ブルームバーグ): 米ミレニアム・マネジメントのポートフォリオマネジャーだったディエゴ・メギア氏が率いる新しいヘッジファンドが、イタリアにオフィスを開設する。業界では同国の税制優遇措置を活用しようとする動きが相次いでいる。
タウラ・キャピタル・マネジメントは既にロンドン、ニューヨーク、ドバイ、ジャージーに拠点があるが、ミラノに新たなトレーディング拠点を設ける。事情に詳しい複数の関係者が匿名で語った。
タウラ・キャピタルの担当者はコメントを控えた。
同ファンドはこの四半期に運用を始める予定で、開始時に予想される運用資産は最大50億ドル(約7700億円)。うち30億ドルはマルチストラテジー戦略のヘッジファンド運営会社ミレニアムから調達する見込みだと、ブルームバーグ・ニュースは先に報じた。
ミレニアムが支援する新ヘッジファンド、BofAカウフマン氏を採用
イタリアは外国で得た所得に対する税率を一律10万ユーロ(約1700万円)に設定するなど税制優遇措置が充実しており、国内外の投資家にとって魅力が増している。特にミラノは多くの金融会社が拠点に選んでおり、ヘッジファンドのポイント72アセット・マネジメントやキャップストーン・インベストメント・アドバイザーズが進出している。
ポイント72やキャップストーン、ヘッジファンドのイタリア進出相次ぐ
原題:Diego Megia’s Millennium-Backed Hedge Fund Plans Milan Office(抜粋)
--取材協力:Antonio Vanuzzo、Nishant Kumar.
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最終更新:4/24(水) 13:01
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