〔東京外為〕ドル、155円台前半=株安で伸び悩み(8日午後3時)

5/8 15:05 配信

時事通信

 8日午後の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、日経平均株価の大幅安を受けて、1ドル=155円台前半で伸び悩んだ。午後3時現在は、155円17~17銭と前日(午後5時、154円11~12銭)比1円06銭の大幅ドル高・円安。
 午前は、時間外取引での米長期金利上昇や国内輸入企業の買いなどを背景にじり高となり、154円90銭台に上伸。その後は、ストップロスの買いを巻き込み、155円20銭前後へ一段高となった。鈴木財務相が衆院財務金融委員会で、「為替相場の動向をしっかり注視し、万全の対応をとっていきたい」などと述べたが、これまでの発言と変わりはなく、ドル円の弱材料にならなかった。
 午後は、米長期金利の上昇一服や日経平均株価の下げ幅拡大で上値が重くなり、155円05~25銭程度で推移した。
 ドル円は、米利下げ観測後退や「投機筋の仕掛け的な買い」(国内銀行)で、前日の東京終盤から1円以上、水準を切り上げた。市場関係者は「午前に上を試したため、午後は様子見ムードが広がった」(外為仲介業者)と説明した。米国時間にジェファーソン副議長らFRB高官の講演などを控えていることも、積極的な売買を見送らせた。
 ユーロは正午に比べ対円で強含み、対ドルは小動き。午後3時現在は、1ユーロ=166円64~67銭(前日午後5時、165円88~89銭)、対ドルでは1.0740~0741ドル(同1.0764~0764ドル)。(了)

時事通信

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最終更新:5/8(水) 15:35

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