株式週間展望=半導体暗雲も中東リスクは収束探るか

4/19 16:59 配信

ウエルスアドバイザー

現在値
信越化5,889-90
コマツ4,535-83
ニデック7,840-151
ファナック4,516-49

日経平均予想レンジ:3万6500-3万8500円

 中東リスクの拡大がダメ押しとなった今週の東京株式市場では、日経平均株価が一気に3万7000円を割り込んだ。取引時間ベースでは高値からの下げ幅が1割を上回ったことで、トレンドが下落に転じたとみる向きもある。半導体セクターの失速や、米国の利下げ先送りの観測も重荷となる中で、当面はシビアな選別物色を強いられそうだ。

<遠のく米利下げ>

 ASMLホールディング(オランダ)と台湾TSMCの決算をめぐり、相場をリードしてきた半導体セクターへの懐疑的な見方が強まった。ASMLは先端プロセス「EUV(極端紫外線)」露光を含めて1-3月の受注が急減し、TSMCは同期に最高益を上げつつも、市場全体の見通しを下方修正した。

 生成AI(人工知能)に代表される高性能半導体については、旺盛な需要が確認されている。しかし、スマートフォンなど既存の民生機器向けのマーケットの弱さが意識されている。半導体関連株は大きく上昇した銘柄が多く、ポジションの巻き戻しが本格化しつつあるようだ。

 ただ、半導体以外の好業績期待株への物色循環を早めることで、相場全体は底堅さを維持する可能性もある。中東リスクは予断を許さないものの、19日に伝わったイスラエルによるイランへの攻撃は、イランによるイスラエルへの攻撃と同様に形式的な印象もあり、イスラエルへの再攻撃は検討しないとする「イラン軍事筋」の話も報じられている。

 もっとも、米国の金融政策をめぐっては、堅調な経済指標が足元で相次いでいることから、年内の利下げ開始すら見込みにくい情勢に傾いた。中東情勢の不透明感もあり、インフレ収束のシナリオが立ちにくい状況になっている。

<出遅れセクター注目>

 ともあれ来週から3月期企業の前期本決算の発表が本格化する。良好な今期業績予想のガイダンスが相次げば、相場を下支えする一定の効果をもたらすと考えらえる。ピークは5月だが、来週もニデック <6594> やファナック <6954> 、信越化学工業 <4063> 、コマツ <6301> などの重要企業が控える。

 物色動向としては、出遅れセクターが見直される可能性がある。業種別で年初来のパフォーマンスが相対的に低いのが海運や医薬品、陸運、サービス、株価指数では東証グロース市場250指数や規模別TOPIX(東証株価指数)の小型など。利益確定売り余地の大きい銘柄からの資金シフトが見込まれる。

 日経平均は19日の急落で75日移動平均線を完全に割り込み、100日線の水準で下げ渋った。同線(100日線)は緩やかに上昇しており、今後のサポートラインになるかが注目される。予想レンジは3万6500-3万8500円とする。

 このほか、25-26日に日銀金融政策決定会合が行われる。円安に対する植田総裁の発言が注視される。海外でも企業決算が多く、また、25日には米1-3月期GDP(国内総生産)、26日には米3月個人所得・個人支出デフレーターが発表される。

提供:ウエルスアドバイザー社

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最終更新:4/19(金) 16:59

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