(ブルームバーグ): 紙おむつや食器用洗剤などを手がける生活用品大手の米プロクター・アンド・ギャンブルは、着実な値上げと商品価格の低下、生産性向上が寄与し、利益見通しを上方修正した。
一部項目を除いた今会計年度の1株当たり利益は6.49-6.55ドルのレンジを予想。従来見通しから12セント引き上げ、アナリスト見通しを上回った。1-3月(第3四半期)の粗利益率も予想を上回った。生産ラインでの残業短縮と低コストの原材料シフトなどが奏功し、コストも減少した。
高止まりするインフレが購買力を抑制しているにもかかわらず、消費者が必需品への支出を増やしていることを今回の決算報告は示している。P&Gは6年連続で価格を引き上げており、直近の四半期では前年同期比で3%の値上げを実施。値上げは収益性の向上を支えているが、その代償として販売量は伸び悩んでいる。
P&Gにとって売上高の半分を占める北米では、第3四半期の販売量は3%増と、前期の4%増をわずかに下回った。全体の販売量は前期並みだった。
原題:P&G Lifts Profit Outlook as Price Hikes Bolster Bottom Line (1)(抜粋)
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最終更新:4/19(金) 22:04
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