話題株ピックアップ【夕刊】(3):ピラー、メニコン、ソニーG

4/4 15:17 配信

株探ニュース

■日本ピラー工業 <6490>  6,100円  +50 円 (+0.8%)  本日終値
 日本ピラー工業<6490>はしっかり。岩井コスモ証券は3日、同社株の投資判断を新規「A」でカバレッジを開始した。目標株価は7000円とした。同社は半導体洗浄装置向け継手で世界シェアトップの総合流体シールメーカーで、2月に24年3月期の連結営業利益予想を125億円から136億円(前期比1.7%減)に上方修正したが、同証券では138億円への上振れも見込んでいる。中期経営計画では26年3月期の同利益170億円を目指しており、半導体市場向け製品や脱炭素関連製品の中期的成長に期待している。

■メニコン <7780>  1,527円  +2.5 円 (+0.2%)  本日終値
 メニコン<7780>がしっかり。4日、特殊コンタクトレンズフィッティングサービスを提供する仏Laboratoires Dencott社の株式を100%取得し、完全子会社化したと発表。今後の収益面でのプラス効果を期待した買いが入ったようだ。眼に疾患を抱える患者向けのコンタクトレンズのフィッティングサービスを強化し、特殊レンズの普及につなげる。近視進行抑制システムのフィッティングや販売についても今後、買収した企業を通じて行う予定としている。

■ソニーグループ <6758>  13,025円  +20 円 (+0.2%)  本日終値
 ソニーグループ<6758>がしっかり。同社は3日の取引終了後、発行済み株式総数の1.0%に相当する自己株式1261万2300株を10日に消却すると発表した。あわせて昨年5月に発表した自社株買いを終了するとも開示した。取得期間は今年5月17日までとしていたが、累計取得額が上限の2000億円に接近した。ソニーGは保有する自己株式の上限を発行済み株式総数の3%程度を目安とし、超過した部分は原則として消却することを基本方針としている。大型株全般に買い戻しが優勢な地合いとなるなか、自己株式の再放出による潜在的な需給悪化懸念が後退したとの受け止めもあって、同社株を支援したようだ。

■ワールド <3612>  2,074円  -13 円 (-0.6%)  本日終値
 ワールド<3612>が反落、5日移動平均線を絡め上値指向を続けてきたが、足もとで利益確定の動きが表面化した。総合アパレルの大手で百貨店やショッピングセンター向けを中心に展開している。足もとの収益は増勢で、3日取引終了後に発表した24年2月期の決算では最終利益が67億6400万円となった。決算期変更に伴う11カ月間の変則決算だが、コロナ禍から脱した外出需要の回復が収益に貢献する形となった。続く25年2月期は85億円と実質2ケタ増益を見込んでいる。株価は高値圏で推移していたこともあり、きょうは決算発表を受けていったん利食いを誘発したが、PERやPBRなど株価指標面からは割安感が強く、押し目に買い向かう動きも観測される。

■ユニチカ <3103>  218円  +50 円 (+29.8%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率トップ
 ユニチカ<3103>がストップ高まで買われ、年初来高値を更新した。同社はきょう、世界最高レベルの非常に高い比表面積を持つハイエントロピー合金を合成する技術を開発したと発表。ハイエントロピー合金とは、5種類以上の元素が同程度含まれる主成分を持たない多元系合金のこと。今回開発した技術は、さまざまな組成のハイエントロピー合金に応用できるため、次世代エネルギーとして期待される水素利用を促進する高性能な水素生成電極や燃料電池用電極触媒などの創出が期待できるとしている。

■ナルミヤ <9275>  1,350円  +121 円 (+9.9%)  本日終値
 ナルミヤ・インターナショナル<9275>は急反発。3日の取引終了後、25年2月期連結業績予想について売上高を前期比7.6%増の403億2300万円、営業利益を同11.6%増の23億5000万円と前期に続き増収増益の見通しを発表。配当予想も前期比12円増の53円を見込んでおり、これを好感した買いを呼び込んだ。同時に発表した24年2月期決算は売上高が前の期比7.1%増の374億8400万円、営業利益が同23.5%増の21億500万円だった。行動規制の解除によって百貨店やショッピングセンターなど実店舗へ客が戻り、こうした店舗向けの売り上げが伸びた。あわせて27年2月期を最終年度とする中期経営計画を明らかにした。最終年度に売上高474億円、営業利益30億円、配当性向35%の達成を目指す。

■パレモ・HD <2778>  177円  +10 円 (+6.0%)  本日終値
 パレモ・ホールディングス<2778>が高い。3日の取引終了後、地域経済活性化支援機構(東京都千代田区)傘下のファンド運営会社であるREVICキャピタルが保有するパレモ・HDの優先株265株について、西松屋チェーン<7545>に全て譲渡することを承認したと発表した。新型コロナウイルス感染拡大を受けて経営環境が大幅に悪化し、事業の再建に向けた支援を受けたパレモ・HDだが、今後は西松屋チェとの将来の協業なども視野に入れるという。業績面でのポジティブな影響を見込んだ買いを誘う要因となったようだ。

■アルインコ <5933>  1,075円  +52 円 (+5.1%)  本日終値
 アルインコ<5933>が急伸。3日の取引終了後、25年3月期からの3カ年の中期経営計画を策定したと発表した。最終年度の27年3月期に売上高680億円(24年3月期見通しは580億円)、経常利益50億円(同28億円)、PBR(株価純資産倍率)1倍以上を目指す。更に連結配当性向は40%を目標に累進配当を実施する方針も示しており、評価されたようだ。中期経営計画の期間中には建設機材やレンタル事業などコア事業の持続的な成長を図るほか、住宅機器事業では構造変革を進めて事業の安定化を目指す。同社はあわせて24年3月期業績に関し、売上高が計画を44億円下回る580億円(前の期比4.5%減)、最終利益が計画を2億円上回る19億円(同22.9%増)で着地したようだと開示した。建設機材関連事業での販売の後ずれの影響が出た一方、為替差益を計上する。

■ヘリオス <4593>  172円  +8 円 (+4.9%)  本日終値
 ヘリオス<4593>が買われ、年初来高値を更新した。4日、今年1月に破産手続きを申請した米アサシス社に関し、実質的に全資産を取得したと発表。これを材料視した買いが入ったようだ。ヘリオスはアサシス社と細胞治療医薬品「MultiStem」の開発・製造・販売に関する独占的なライセンス契約を締結していた。オハイオ州北部地区連邦破産裁判所からの許可を得て、4月3日にアサシス社の資産買収を完了。ヘリオスはアサシス社に対しマイルストーンとロイヤルティーを支払う必要がなくなったほか、400件以上の特許を含む同社の知的財産ポートフォリオを取得したという。

●ストップ高銘柄
 TORICO <7138>  1,509円  +300 円 (+24.8%) ストップ高   本日終値
 キャスター <9331>  1,590円  +300 円 (+23.3%) ストップ高   本日終値
 カウリス <153A>  3,340円  +502 円 (+17.7%) ストップ高   本日終値
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 ファンデリー <3137>  424円  -100 円 (-19.1%) ストップ安   本日終値
 フォーサイド <2330>  341円  -80 円 (-19.0%) ストップ安   本日終値
 かんなん丸 <7585>  507円  -100 円 (-16.5%) ストップ安   本日終値
 以上、3銘柄

株探ニュース(minkabu PRESS)

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最終更新:4/4(木) 18:21

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