〔東京外為〕ドル、142円台前半=弱い米指標などで下落(30日午前9時)

4/30 9:03 配信

時事通信

 30日朝の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、28日の海外時間に調整売りが出たほか、前日の米経済指標が弱かったことなどに圧迫され、1ドル=142円台前半に下落している。午前9時現在、142円23~23銭と前営業日(午後5時、143円61~62銭)比1円38銭の大幅ドル安・円高。
 28日の海外市場では、米国時間に全般に調整的な円買いが優勢となり、終盤には141円90銭台まで水準を切り下げた。日本が祝日の29日のアジア時間は一転して買い戻され、欧州時間に142円70銭台に浮上。ただ、米国時間は米経済指標が弱めとなったことを受け、一時141円90銭台に下落。終盤は142円30銭台に持ち直した。
 本日の東京早朝は142円20~30銭前後で取引された。28日の海外時間と前日の米国時間に売られた流れから「ドル円の上値は重い」(FX業者)と指摘されるものの、日銀決定会合の結果公表を明日に控えて、「全般に様子見ムードが強まるのではないか」(同)とされる。
 市場では「月末要因のフローでやや上下に振れやすい」(大手邦銀)ものの、日本時間の今夜には米経済指標が多く発表されることもあり、「東京時間は動きにくい地合いになるのではないか」(同)という。このほか、本日に訪米する赤沢経済再生相と米国の関税交渉も注目され、「取引を手控える向きも多いだろう」(同)との声も聞かれる。
 ユーロも対円は下落。対ドルは上昇。午前9時現在、1ユーロ=161円95~96銭(前営業日午後5時、162円99~163円01銭)、対ドルでは1.1391~1392ドル(同1.1348~1348ドル)。(了)

時事通信

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最終更新:4/30(水) 9:35

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