印アダニ・グループ、ドル建て債募集開始－不正疑惑リポート以来で初

（ブルームバーグ）： インドの新興財閥アダニ・グループは、ドル建て債４億900万ドル（約615億円）相当の募集を開始した。同社の不正疑惑を巡る空売り投資家ヒンデンブルグ・リサーチのリポートが昨年発表されて以来初のドル建て債発行で、投資家の信頼回復を示す新たな兆しだ。

非公開情報だとして関係者１人が匿名を条件に語ったところでは、発行するのは再生可能エネルギー部門のアダニ・グリーン・エナジーと関連企業数社で、期間は18年、当初の利率は7.125％前後だという。

アダニは昨年、米資産運用会社ＧＱＧパートナーズなどの投資家から新たな出資を受け、セメントメーカー２社の買収に絡む35億ドル相当の債務借り換えを成功させた。

ヒンデンブルグは2023年初めのリポートでアダニについて、詐欺と市場操作を働いたと指摘。港湾から空港、太陽エネルギーに至る事業を展開するコングロマリットを率いる資産家ゴータム・アダニ氏は、そうした主張を繰り返し否定している。

ドイツ銀行やバークレイズなどが、今回の起債支援で起用された。これは、主要金融機関がアダニ氏と取引する用意があることを示唆している。

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原題：Adani Group Offers First Dollar Bond Since Hindenburg Crisis (2)（抜粋）

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