(ブルームバーグ): 仏高級品メーカー大手ケリングの株価が急落。傘下のイタリア高級ブランド「グッチ」について、アジア太平洋地域の不振を理由に1-3月(第1四半期)売上高が約20%落ち込むとの厳しい見通しを示し、中国の需要低迷に対する懸念が強まった。
グッチの1-3月売上高は20%減へ、アジア低迷で-ケリングが警告
20日のパリ株式市場で、ケリング株価は一時15%安まで売られ、1992年以来の大幅な下げを記録。時価総額72億ユーロ(約1兆1800億円)が吹き飛んだ。
バイタル・ナレッジのアナリスト陣はリポートで「グッチはここ数四半期、同社特有の問題に直面してきたが、今回の発表は個人消費と中国経済の状況について一段の懸念を抱かせるだろう」と述べている。
とりわけ中国需要の弱含みが足かせとなって高級品市場が冷え込む中で、 ケリングは厳しい状況に置かれている。日本を除くアジア太平洋地域は昨年、グループ全体の売上高の35%を占め、西欧や北米を上回っている。
原題:Kering’s Gucci Warning Wipes $7.9 Billion Off Market Value (2)(抜粋)
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最終更新:3/20(水) 22:27
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