シスコシステムズ、好決算も冴えない反応 通期の売上高見通しに物足りなさ=米国株個別
(NY時間09:36)(日本時間23:36)
シスコシステムズ 58.44(-0.74 -1.25%)
シスコシステムズが下落。前日引け後に8-10月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。今年3月に買収が完了したスプランク社の事業が好調だった。ガイダンスも公表し、第2四半期の見通しが予想を上回ったほか、25年度通期についても見通しを上方修正している。
ロビンスCEOは「成長の一部は顧客のAIへの支出によるものだ」と述べた。「顧客企業は新しいAIソフトウェアやサービスが殺到するのを処理するために、コンピューティングシステムを強化しており、25年度は好調なスタートを切った」という。
ただ、好決算ではあったものの、株価は冴えない反応。発表直後は時間外で売買が交錯していたものの、次第に売りが強まっている。通期の売上高見通しは上方修正したものの、予想を下回っていた点が物足りなかったようだ。同社株は8月安値から30%上昇している。
アナリストは「同社にとって最も懸念されるセグメントは米連邦政府の事業であった。公共部門全体の受注は前年比で2%増加したが、スプランクを除くと6%減少している」と分析している。
(8-10月・第1四半期)
・1株利益(調整後):0.91ドル(予想:0.87ドル)
・売上高:138.4億ドル 5.6%減(予想:137.7億ドル)
製品:101.1億ドル(予想:99.6億ドル)
ネットワーク:67.5億ドル(予想:67.5億ドル)
セキュリティ:20.2億ドル(予想:18.4億ドル)
コラボレーション:10.9億ドル(予想:10.5億ドル)
オブザーバビリティ:2億5,800万ドル(予想:2億9,970万ドル)
サービス:37億3,000万ドル(予想:37億2,000万ドル)
・粗利益率(調整後):69.3%(予想:67.6%)
・残存履行義務:399.9億ドル
・営業利益率(調整後):34.1%(予想:32.6%)
(11-1月・第2四半期見通し)
・1株利益(調整後):0.89~0.91ドル(予想:0.87ドル)
・売上高:137.5~139.5億ドル(予想:137.4億ドル)
・粗利益率(調整後):68~69%(予想:67.6%)
・営業利益率(調整後):33.5~34.5%(予想:32.7%)
(25年度通期見通し)
・1株利益(調整後):3.60~3.66ドル(従来:3.52~3.58ドル)(予想:3.57ドル)
・売上高:553~563億ドル(従来:550~562億ドル)(予想:559億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース(minkabu PRESS)
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最終更新:11/14(木) 23:40