ノボノルディクス糖尿病薬、希死念慮と結び付かず=欧州医薬品庁

4/15 14:03 配信

ロイター

Bhanvi Satija

[12日 ロイター] - 欧州医薬品庁(EMA)は12日、デンマーク製薬大手ノボノルディスクの「ウゴービ」など糖尿病治療薬と体重減量薬について、希死念慮(自殺について考えること)と結び付ける証拠は見つからなかったと発表し、9カ月に及ぶ調査を終了した。

副作用を監視する医薬品安全監視リスク評価委員会(PRAC)は治療薬の製品情報の更新は必要ないと結論づけた。

ノボの医薬品使用を巡っては、アイスランド保健規制当局が自殺や自傷行為について考えた患者の事例3件を報告していた。これを受けてEMAは昨年7月に分析を始め、12月にGLP─1受容体作動薬として知られる減量・糖尿病薬について製薬会社から追加データを入手して調査を延長した。

調査ではノボの減量薬「サクセンダ」の有効成分であるリラグルチドと、ウゴービと糖尿病薬「オゼンピック」の有効成分であるセマグルチドに焦点を当てた。

EMAは米国で行われた大規模研究の結果を分析して、セマグルチドの使用と希死念慮との間に直接の関連を認めなかった。

EMAが行った別の研究でもGLP─1受容体作動薬と希死念慮のリスクとの関連は裏付けられなかった。

米食品医薬品局(FDA)による予備調査でもGP-1薬と希死念慮や自殺との関連は認められなかった。

ロイター

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最終更新:4/15(月) 14:03

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