〔東京外為〕ドル、155円台後半＝米長期金利上昇で小幅高（13日午前9時）

　13日朝の東京外国為替市場のドルの対円相場（気配値）は、米長期金利上昇を背景に1ドル＝155円台後半で小幅高となっている。午前9時現在は、155円83～83銭と前週末（午後5時、155円68～70銭）比15銭のドル高・円安。
　前週末の海外市場では、欧州時間は手掛かり材料に乏しく、155円60～70銭台で小動き。米国時間の序盤は、5月の米ミシガン大消費者景況感指数が67．4と前月の77．2から低下したことを受け、155円50銭台に下落した。中盤に向けては、ミシガン大の期待インフレ率の上振れなどが徐々に材料視されて米長期金利が上昇し、155円90銭付近へ水準を切り上げた。終盤は、米長期金利の上昇一服や週末の利益確定売りなどで伸び悩み、155円70銭台で推移した。13日の東京早朝は買いが先行し、155円80銭台に上伸した。
　ドル円は、期待インフレ率の上昇などでやや上振れたが、156円台に乗せる勢いはなく、155円台後半を中心とした推移にとどまっている。
　東京市場も、手掛かり材料が乏しい上、15日に米CPIの発表を控えて「早くも様子見」（外為仲介業者）とされており、明確な方向感は出にくいもようだ。
　ユーロは対円で横ばい、対ドルは小幅安。午前9時現在は、1ユーロ＝167円83～84銭（前週末午後5時、167円84～86銭）、対ドルでは1．0770～0771ドル（同1．0780～0780ドル）。（了）