〔NY石油〕WTI5日続落、78.11ドル=週間では6.85%安(3日)

5/4 5:17 配信

時事通信

 【ニューヨーク時事】週末3日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、予想を下回る米経済指標や需要懸念を背景に売られ、5日続落した。米国産標準油種WTIの中心限月6月物の清算値(終値に相当)は前日比0.84ドル(1.06%)安の1バレル=78.11ドル。週間では5.74ドル(6.85%)安となった。7月物は0.72ドル安の77.76ドル。
 米労働省が朝方発表した4月の雇用統計では、景気動向を敏感に反映する非農業部門の就業者数が前月比17万5000人増と、伸びは前月の31万5000人増から減速し、市場予想も下回った。平均時給は前年同月比3.9%上昇(前月4.1%上昇)。労働市場の過熱感緩和を示唆する内容を受け、米連邦準備制度理事会(FRB)が年内の利下げに動くとの観測が台頭した。一方で、景気鈍化に伴うエネルギーの需要懸念が浮上し、原油売りが活発化。さらに、米サプライ管理協会(ISM)が公表した4月のサービス業購買担当者景況指数(PMI)が49.4と予想から下振れし、サービス業の景況拡大と縮小の分岐点である50を2022年12月以来初めて下回ったため、相場は深押しされた。
 中東情勢を巡る地政学リスクの後退も買いを抑えた。イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘休止を巡る間接交渉に関し、ハマスの最高指導者ハニヤ氏は2日、イスラエルと仲介役エジプトが提示した休戦案について「前向きに検討している」と声明を出した。
 ▽ガソリン=反落。中心限月6月物の清算値は4.14セント安の1ガロン=255.51セント。
 ▽ヒーティングオイル=反発。6月物の清算値は0.03セント高の1ガロン=244.34セント。(了)

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最終更新:5/4(土) 5:26

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