〔東京外為〕ドル、155円台後半=介入とみられる売りで急落(2日午前9時)

5/2 9:03 配信

時事通信

 2日朝の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、政府・日銀による介入とみられる売りで、1ドル=155円台後半に急落した。午前9時現在は、155円71~73銭と前日(午後5時、157円87~88銭)比2円16銭の大幅ドル安・円高。
 前日の海外市場では、欧州時間は157円80~90銭台で小動き。米国時間の序盤は、4月のISM米製造業PMIや3月のJOLTSの低調な結果を受け、157円40銭前後へ下落した。FOMCやパウエルFRB議長の会見後は売りが優勢となり、157円ちょうど付近に下落。終盤は、介入とみられるドル売り・円買いに押され、153円ちょうど近辺へ急落した。その後は売り買いが交錯し、154円20銭から155円30銭で乱高下した。2日の東京早朝は買い戻しが先行し、155円60銭前後で推移している。
 FOMCでは、6会合連続で政策金利を据え置いた。パウエルFRB議長は会見で、「インフレ鈍化の確信を得るには、予想より時間がかかる」との見方を示した一方、「次の政策変更が利上げの可能性は低い」などと明言した。市場では「事前に警戒していたほど、タカ派的ではなかった」(FX会社)との受け止めが広がった。
 ドル円は午前5時すぎ、断続的な売りに押され、153円ちょうど付近と4円以上急落した。市場では「政府・日銀が介入した可能性が極めて高い」(国内証券)との見方が強い。「いつ介入するかわからず、市場に恐怖を植え付けた」(シンクタンク)といい、しばらくは戻りの鈍い展開が続きそうだ。
 ユーロは対円で下落、対ドルは上昇。午前9時現在は、1ユーロ=166円88~90銭(前日午後5時、168円35~35銭)、対ドルでは1.0716~0717ドル(同1.0661~0661ドル)。(了)

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最終更新:5/2(木) 9:34

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