〔東京外為〕ドル、155円台後半=長期金利上昇で小幅安(20日午後5時)

5/20 17:11 配信

時事通信

 20日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、長期金利上昇を受けた円買いに圧迫され、1ドル=155円台後半で小幅下落した。午後5時現在は、155円74~74銭と前週末(午後5時、155円82~82銭)比08銭のドル安・円高。
 午前は、五・十日による国内輸入企業の買いや日経平均株価の大幅上昇でじり高となり、155円90銭台へ水準を切り上げた。その後は、長期金利が11年ぶりの高水準を付けると円買いが入り、ドル円は155円70銭台に軟化した。
 午後は、日経平均の上げ幅縮小を眺めた持ち高調整の売りに押され、155円60~70銭台にさらに軟化。終盤は海外勢の売りなどで、一時155円50銭前後に下落した。
 前週末の米国市場のドル円は、4月の景気先行指数が市場予想を下回ると売りで反応したが、その後はボウマンFRB理事がインフレ鈍化が停滞すれば、「利上げをためらわない」との認識を示すと、買い戻される展開だった。ただ、155円台の狭いレンジに収まり、方向感は出なかった。
 週明けの東京市場も、手掛かり材料が乏しい中、積極的な売買は見送られた。前週と同様に156円に接近すると利食いや調整の売りが優勢だった一方、米長期金利の持ち直しなどで下値も堅く、155円台後半を中心としたボックス圏にとどまった。
 米国時間にウォラー理事やバー、ジェファーソン両副議長ら複数のFRB高官の講演が予定される。市場関係者は「物価上昇率が目標の2%に収縮しない中、FRBとしてはタカ派姿勢を緩めないだろう」(国内銀行)と話していた。
 ユーロは対円で横ばい、対ドルは上昇。午後5時現在は、1ユーロ=169円32~33銭(前週末午後5時、169円20~21銭)、対ドルでは1.0872~0872ドル(同1.0858~0859ドル)。(了)

時事通信

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最終更新:5/20(月) 17:35

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