債券下落か、小売り堅調で米長期金利一段高-円安進み日銀利上げ観測

4/16 7:32 配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): 16日の債券相場は下落が予想されている。米国で予想を上回る小売売上高を受けて、長期金利が昨年11月以来の高水準を更新した流れを引き継ぐ。為替市場で円安が進行しており、輸入物価の上昇圧力となって日本銀行の追加利上げ観測も高まる。一方、この日の流動性供給入札は無難に通過するとの見方が出ている。

SMBC日興証券の奥村任シニア金利ストラテジストは、海外金利の上昇に対して日本の国債利回りが素直に反応するとみる。「中東情勢の悪化と米国経済の強さは資源高、円安を通じて国内の物価上昇期待を高める方向に作用するため、日銀が想定より早く利上げするとのシナリオも意識されている」と述べた。

また、国内外の株価下落については「2、3月に日本国債相場の強力なサポートになった年金基金のリバランス(資産配分の見直し)需要の後退につながるのでネガティブ」と言う。

同氏の新発10年物国債利回りの予想レンジは0.86~0.89%(15日は0.86%で終了)、先物中心限月6月物は144円10銭~144円40銭(同144円41銭)。

先物夜間取引で6月物は15日の日中取引終値比21銭安の144円20銭で終えた。

流動性供給入札

関連記事

(c)2024 Bloomberg L.P.

Bloomberg

関連ニュース

最終更新:4/16(火) 7:32

Bloomberg

最近見た銘柄

ヘッドラインニュース

マーケット指標

株式ランキング