28日の中国本土市場概況:上海総合0.6%高で反発、銀行株安で上値は限定

3/28 16:46 配信

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下記の通り修正します。(誤) (正) 28日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比17.52ポイント(0.59%)高の3010.66ポイントと反発した。

自律反発狙いの買いが優勢となる流れ。上海総合指数は前日の下落で、約1カ月ぶりの安値を付けたとあって、値ごろ感が着目されている。足元で下落の目立ったハイテク株などに、押し目買いが先行した。ただ、上値は限定的。米中対立の激化懸念がくすぶっている。(亜州リサーチ編集部)

業種別では、ハイテクの上げが目立つ。電子機器メーカーの国睿科技(600562/SH)が8.1%高、産業向けIoT事業の富士康工業互聯網(601138/SH)が4.6%高、スーパーコンピューター世界大手の曙光信息産業(603019/SH)が3.9%高、フラッシュメモリー中国大手の北京兆易創新科技(603986/SH)が2.8%高で引けた。

消費関連株もしっかり。家電の海爾智家(600690/SH)が5.5%、免税店の中国旅遊集団中免(601888/SH)と自動車の安徽江淮汽車集団(600418/SH)がそろって3.6%、スーパーの三江購物(601116/SH)が2.0%、酒造の重慶ビール(600132/SH)が1.7%ずつ上昇した。海爾智家については、予想を上回る増益決算などが好感されている。中国旅遊集団中免の決算も堅調だった。素材株、インフラ建設株、軍事関連株、不動産株、エネルギー株なども買われている。

半面、銀行株はさえない。通期決算が1%増益にとどまり、利ざや縮小で利息収入が減少した最大手行の中国工商銀行(601398/SH)が2.1%安と値を下げた。同じく利ざや縮小の交通銀行(601328/SH)が2.8%安と売られてる。ほか、中国農業銀行(601288/SH)が2.6%、中国銀行(601988/SH)が2.5%、中国郵政儲蓄銀行(601658/SH)が1.9%ずつ下落した。

一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が4.10ポイント(1.65%)高の252.94ポイント、深センB株指数が4.18ポイント(0.39%)高の1084.23ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)

《CS》

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最終更新:3/28(木) 16:50

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