21日午前の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、新規の手掛かり材料に欠ける中、1ドル=156円台半ばで強含みに推移している。正午現在は、156円42~43銭と前日(午後5時、155円74~74銭)比68銭のドル高・円安。
ドル円は前日のニューヨーク市場で、米アトランタ連銀のボスティック総裁ら米連邦準備制度理事会(FRB)高官が利下げに慎重な姿勢を示したことを背景に、米長期金利が上昇したことから、155円台後半から156円台前半に水準を切り上げた。
こうした流れを引き継ぎ、東京市場は156円40銭前後でスタート。その後、仲値にかけて実需筋の買いなどが入り、156円50銭近辺まで上昇した。正午に向けては手掛かり材料に乏しい中を売り買いが交錯し、もみ合いとなっている。市場では「当面、米金利は高止まりとなり、ドルは下げにくい」(国内銀行)との声が聞かれた。
ユーロは朝方に比べ対円で小幅安。対ドルは小動き。正午現在は、1ユーロ=169円80~83銭(前日午後5時、169円32~33銭)、対ドルでは1.0855~0855ドル(同1.0872~0872ドル)。(了)
時事通信
最終更新:5/21(火) 12:33
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