〔米株式〕NYダウ続伸、234ドル高=ナスダックも高い(20日午前)
【ニューヨーク時事】20日午前のニューヨーク株式市場は、安寄りしたものの好調な住宅関連指標を背景に切り返し、続伸している。優良株で構成するダウ工業株30種平均は午前10時41分現在、前日終値比234.50ドル高の4万2199.13ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は117.86ポイント高の1万7868.65。
米連邦準備制度理事会(FRB)は前日まで開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)で大方の予想通り政策金利を据え置いた。一方で、年内の利下げ回数を昨年12月時点の想定を維持し、保有資産の圧縮ペースを減速した。前日の相場はFOMC決定後に買いが強まったものの、この日は買いが一巡。序盤は軟調に推移した。
その後、米不動産業者協会(NAR)が発表した2月の中古住宅販売件数(季節調整済み、年換算)が前月比4.2%増の426万戸となり市場予想(ロイター通信調べ)の395万戸を大幅に上回ったと伝わると、景気懸念がやや後退し買い優勢に転じた。
トランプ米大統領は19日夜、SNSで「FRBは利下げした方がはるかに良い。米国の関税が経済に(じわりと!)転換され始めるからだ。正しい措置を取れ。相互関税を導入する4月2日は、米国の解放記念日だ!」と述べた。利下げ期待も相場の下支えとなっている。
米民間有力調査会社コンファレンス・ボードが20日発表した2月の景気先行指標総合指数は前月比0.3%低下と、市場予想(ロイター通信調べ)の0.2%低下を下回る内容だった。
個別銘柄では、IBM、キャタピラー、シスコシステムズ、ウォルト・ディズニーの下げが目立つ。一方で、メルク、コカ・コーラが買われている。エヌビディアも上昇。フアン最高経営責任者(CEO)が米国内のサプライチェーン(供給網)に今後4年間で数千億ドルを投じる方針を示した。(了)
時事通信
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最終更新:3/21(金) 0:26