ボーイング取締役ら、CEO抜きで航空大手トップと異例の会合へ

3/22 4:10 配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): 米航空機大手ボーイングの取締役らは来週から、主要顧客である航空会社の経営トップと順次面談し、会合を重ねる予定だ。同社製品の安全と品質を巡る深刻な問題は、航空会社のビジネスにも打撃を与えており経営陣らは不満を募らせている。しかしこの会合にボーイングの経営トップ、デービッド・カルフーン最高経営責任者(CEO)は出席しないことが、複数の関係者によって明らかになった。

異例の会合を指揮しているのはボーイング取締役会のラリー・ケルナー会長で、他に2、3人の取締役が同席する。出席者の顔ぶれは会合によって変わると、関係者等は部外秘情報を理由に匿名で話した。

ボーイングは最重要製品「737MAX」を中心に発生した新たな危機を乗り越えようと取り組んでおり、その一環として世界的な航空会社大手から忌憚(きたん)のない意見を聞きたいというのが会合主催者の狙いだという。ボーイングの担当者によれば、カルフーンCEOはこれら会合の開催に賛成している。

経営者不在という異例の会合は、カルフーン氏および民間航空機部門のスタン・ディールCEOに対する顧客の不満が積み上がっていることを鮮明にした。飛行中の737MAXから胴体パネルが吹き飛ぶ事故から3カ月近くが経過しても、ボーイングの質と安全性に関する危機的状況は収束の兆しを見せていない。

ボーイングの品質問題、旅行者にも余波広がる-航空会社が便数削減

原題:Boeing Board Plans to Meet Airline Chiefs Without CEO Calhoun(抜粋)

--取材協力:Mary Schlangenstein、Kate Duffy.

(c)2024 Bloomberg L.P.

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最終更新:3/22(金) 4:10

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