カナダCPI、10月前年比上昇率は3.1% 利上げ停止可能性高まる

11/22 0:36 配信

ロイター

[オタワ 21日 ロイター] - カナダ統計局が21日発表した10月の消費者物価指数(CPI)の前年同月比上昇率は3.1%と、約2年ぶりの低水準となった。ロイターがまとめた市場予想の3.2%より小さかった。9月は3.8%だった。

伸び率が大きく鈍化したことで、2%の物価上昇率を目指すカナダ銀行(中央銀行)は政策金利の引き上げを停止する可能性が高い。中銀の政策金利は5.00%と約22年ぶりの高水準にあり、今回の結果は2024年前半に引き下げを始めるとの投資家の見方を裏付ける可能性がある。

10月の前月比上昇率は0.1%となり、市場予想と一致した。

中銀が重視しているコアインフレ指標も伸び率が鈍化し、CPI中央値の前年同月比上昇率は3.6%と2021年12月以来、1年10カ月ぶりの低水準。トリム平均値の上昇率は3.5%と21年11月以来、1年11カ月ぶりの低さとなった。

デジャルダン・グループのマクロ戦略責任者ロイス・メンデス氏は「これはまさに中銀当局者が期待していたような(インフレ率鈍化の)進展だ」とし、「もしも追加利上げの門戸が既に閉じられていなければ、今は閉じるべきだ」との見解を示した。

ロイター

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最終更新:11/22(水) 0:36

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