きょうもドル円は151円台前半での膠着した値動きが続いている。前日は財務省が円安けん制に対する語気を強めたことで、円が急速に買い戻された。一時151円ちょうど付近まで下落していたが、それ以上の下押しはなく、151円台での推移が続いている。
財務省のけん制強化で152円に心理的な壁が形成されたことは間違いなさそうだが、152円の上値抵抗を維持できるのはファンダメンタルズが最終的に支持する場合だけで、FRBが高金利を当面維持し、ドル高の流れが更に強まった場合、財務省が152円より上で実弾介入を実施したとしても、一時的な動きに留まるとの見方も多い。
前日遅くにウォーラーFRB理事の発言が伝わっていたが、「利下げを急ぐべきではない」と述べていた。最近のデータは利下げ開始の延期や年内の利下げ幅縮小を正当化すると強調していた。明日はPCEデフレータの発表が予定されているが、その見方が正当化されるか注目される。
なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は152円に観測されている。
28日(木)
152.00 (12.6億ドル)
USD/JPY 151.43
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
みんかぶ(FX)
最終更新:3/28(木) 22:36
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