明日の戦略-強い上昇で史上最高値を更新、来週は米金利にらみも上目線

2/22 16:51 配信

トレーダーズ・ウェブ

現在値
東エレク36,740-550.00
郵船4,092+49

 22日の日経平均は4日ぶり大幅反発。終値は836円高の39098円。米国でエヌビディアが好決算を発表して時間外で急伸したことが好感されて、寄り付きから200円を超える上昇。その寄り付きが安値となって場中も強い動きが続いた。10時台には38900円台に乗せて1989年12月29日につけた史上最高値の38915.87円を上回った。

 600円を超える上昇で前場を終えると、後場は早い時間に39000円台に到達。13時台はやや値を消したが、14時台に入ると上昇に勢いがついた。上げ幅を800円超に広げ、39100円台に乗せる場面もあった。終値では39000円を上回り、約34年2カ月ぶりに史上最高値を更新した。

 東証プライムの売買代金は概算で5兆5600億円。業種別では電気機器、輸送用機器、機械などが大幅上昇。下落は医薬品とサービスの2業種のみで、空運の上昇が限定的となった。半導体株が軒並み高となる中、東京エレクトロン<8035>が6%近い上昇。1銘柄で日経平均を約205円押し上げた。半面、主力どころはグロース・バリュー問わず多くが買われた中、日本郵船<9101>が後場に入ってマイナス圏に沈んだ。

 東証プライムの騰落銘柄数は値上がり1082/値下がり518。東京エレクトロン以外にもアドバンテスト、レーザーテック、ソシオネクストなど半導体株が強く買われており、SCREENが10%台の上昇。TOWAやローツェなど中堅どころの半導体関連にも買いが入った。米長期金利上昇で円安(ドル高)期待が高まり、トヨタ、ホンダ、マツダなど自動車株が大幅高。三菱製紙、北越コーポなど製紙株の一角が値を飛ばした。個別に材料のあったところでは、上方修正や特別株主優待の実施を発表した八洲電機が急騰した。

 一方、NTT、KDDI、楽天G、LINEヤフーなど通信関連が軟調。リスクオンの地合いの中で薬品株などディフェンシブ系の銘柄は敬遠されており、中外製薬や住友ファーマが大きめの下げとなった。株式の海外売り出しを発表したグリーが7%を超える下落。直近で派手に上昇したサマンサタバサやイトーキが大幅安となった。

 日経平均は大幅高で史上最高値を更新した。エヌビディアさまさま、半導体株さまさまといった上昇ではあったが、高値更新にまで至ったのは半導体株以外の貢献も大きい。きのうまでは半導体株が調整売りに押される中、バリュー系の銘柄が奮闘したことで全体では大崩れを回避した。きょうに関しても、半導体株しか買われない相場であったら、序盤で跳ねても買いが続かず失速する可能性はあった。半導体株の影響は大きく受けるものの、他にもタレントが多いことが日本株の強み。きょうは売買代金で上位26位(ETFは除く)までが上昇しており、オールジャパンで記録を塗り替えたと言える。


【来週の見通し】
 しっかりか。2月の最終週で日米ともに経済指標の発表が多い。米国では今週、1月FOMC議事録を確認して長期金利が上昇しているだけに、米債券市場の動向にはやや神経質になると思われる。また、2月はここまで日本株のパフォーマンスが良好であったことから、最終週では利益確定の動きも出てくるだろう。ただ、日経平均が今週史上最高値を更新したことから、売りが出てきても警戒ムードが高まることはないとみる。米金利が落ちついていれば今週大きく上昇した半導体株には追随買いが入りやすい。売りをこなしながら好材料には強く反応し、週間では水準を切り上げると予想する。


【今週を振り返る】
 堅調となった。米国では水曜21日にエヌビディアの決算発表があり、東京市場では三連休前の木曜22日にこれを消化するというスケジュール。決算発表前にエヌビディアが売りに押されたこともあり、日経平均は水曜までは3日続落となった。ただ、軟調に推移する中でも下値は限られ、38000円より上はキープした。注目のエヌビディアの決算は良好な内容となり、これを確認した22日は半導体株買いが盛り上がって800円を超える上昇。約34年2カ月ぶりに史上最高値を更新し、39000円を上回って週を終えた。日経平均は週間では4週続伸し、約611円の上昇。週足では4週連続で陽線を形成した。


【来週の予定】
 国内では、1月企業サービス価格指数(2/26)、1月消費者物価指数、配当・優待権利付き最終売買日(2/27)、1月商業動態統計、1月鉱工業生産指数、2年国債入札(2/29)、1月失業率、1月有効求人倍率、2月消費動向調査、10月新車販売台数、10月軽自動車販売台数(3/1)などがある。

 企業決算では、東和フード(2/27)、ラクーンHD、ナトコ、菱洋エレク(2/29)、DyDo、伊藤園、大和コン、ダイサン、ピープル、アインHD、ゼネパッカー(3/1)などが発表を予定している。

 海外の経済指標の発表やイベントでは、世界最大級のモバイル展示会「モバイル・ワールド・コングレス2024」(スペイン・バルセロナ、~2/29)、米1月新築住宅販売件数、米2年国債入札、米5年国債入札(2/26)、米1月耐久財受注、米12月FHFA住宅価格指数、米12月S&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数、米2月消費者信頼感指数、米7年国債入札(2/27)、米10-12月期GDP改定値(2/28)、中国2月製造業購買担当者景気指数(PMI)、米1月個人所得、米1月個人支出、米1月中古住宅販売仮契約(2/29)、中国2月Caixin製造業購買担当者景気指数(PMI)、米2月ISM製造業景況指数(3/1)などがある。

 米企業決算では、ドミノ・ピザ、フィディリティナショナルインフォ、AES、PSEG(2/26)、イーベイ、ビヨンド・ミート、アメリカン・エレクトリック・パワー、オートゾーン、ヘンリー・シャイン、センプラ・エナジー、ピクナルウェストキャピタル、ノルウェー・クルーズ・ライン・ホールディングス(2/27)、セールスフォース・ドットコム、HP、ヴィアトリス(2/28)、ベストバイ、デル・テクノロジーズ、オートデスク、ホーメル・フーズ(2/29)などが発表を予定している。

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最終更新:2/22(木) 16:51

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