〔東京外為〕ドル、156円台半ば＝実需買い背景に強含み（14日正午）

　14日午前の東京外国為替市場のドルの対円相場（気配値）は、実需のドル買いが優勢で、1ドル＝156円台半ばで強含みに推移している。正午現在は156円44～45銭と前日（午後5時、155円88～88銭）比56銭のドル高・円安。
　前日の米国市場では、ニューヨーク連銀が発表した消費者調査で米期待インフレ率の上昇を示す数値が示され、ドル買いの動きが強まった。これを受け、1ドル＝155円台後半から156円台前半に上昇した。
　こうした海外市場の流れを引き継ぎ、この日の東京時間は156円20銭台でスタート。実需のドル買いが優勢となり、156円50銭近くまで値を伸ばした。前日の米国時間にはイエレン米財務長官が「政策の根本的な変化がなければ、為替介入は必ずしも機能しない」などと、日本政府・日銀による介入とみられる動きにくぎを刺したものの、市場では「条件がそろえば介入の可能性は十分にある」（国内銀行）との声が聞かれ、上値を付けづらい状況となっている。
　ユーロは朝方に比べ対円で上昇、対ドルで下落。正午現在、1ユーロ＝168円74～76銭（前日午後5時、167円97～97銭）、対ドルでは1．0786～0787ドル（同1．0774～0774ドル）。（了）