日経平均株価の2025年8月末までの値動きを専門家が予想! 年内には「4万円台」を回復して、2025年中盤には「4万5000円」に到達すると予想する専門家も!

8/23 21:21 配信

ダイヤモンド・ザイ

 日経平均株価の「2024年8月~2025年8月」までの値動きをストラテジストやエコノミストなど、6人の専門家が予測! 

●日経平均株価はしばらく軟調な値動きになる可能性が高い! 
11月以降に復調すれば、1年後に4万5000円もあり得る!? 
 日経平均株価は7月11日、史上最高値を更新して4万2224円に到達。しかし、8月5日にブラックマンデーを超える過去最大の下落幅を記録、その翌日6日には過去最大の上昇幅を記録するなど乱高下した。はたして日本株の勢いは止まったのか。それとも再び上昇気流に乗るのだろうか? 

 以下では、ストラテジストやエコノミストなどのプロ6人(SMBC日興証券の丸山義正さん、マネックス証券の広木隆さん、楽天証券経済研究所の香川睦さん、智剣・Oskarグループの大川智宏さん、UBS証券の守屋のぞみさん、シティグループ証券の阪上亮太さん)に、2025年8月までの今後1年間の日本株に対する見立てを聞いた。

 7月下旬から8月上旬の相場の変動について、楽天証券経済研究所の香川睦さんは「日銀の利上げ、米国景気の後退不安、中東情勢の緊張を受けた『トリプル・ショック』で、国内外の投資家の売りが売りを呼ぶパニック売りとなりました」と分析する。

 日銀は大方の予想に反し、7月会合で政策金利の0.25%への利上げを決定。植田総裁のタカ派的な発言も波紋を呼んだ。

 「日本経済の足腰の強さを確認しながら利上げするなら心配ありません。しかし、経済の回復を待たずに金融正常化を急いではいけない。市場が日銀の独断専行を嫌った結果です」(マネックス証券の広木隆さん)

 ブラックマンデー超えの下落額を記録し、足元では混沌とした状況だが、もともと今年の上半期の日本株は好調だった。その要因について「デフレ脱却が見えてきたことが大きい」と語るのは、SMBC日興証券の丸山義正さんだ。

 「物価上昇は円安や燃料高騰の影響があったものの、多くの企業が値上げを進めて収益性を向上させたことも関係しています。おおむね名目GDPの成長に沿って株価も上昇していましたが、7月に記録した4万2000円台は現時点では高すぎ。経済の実態よりかけ離れて上昇しすぎました」(丸山さん)

 では、今後の日本株はどうなるのか。シティグループ証券の阪上亮太さんは「株価は反転し、さらに一段上昇する余地はある」と見ている。

 「上半期は米国株の好調や円安といった外部要因に牽引された面がありましたが、下半期は日本特有の上昇要因があります。それは内需の回復です。デフレからインフレへの転換が進むなか、設備投資が増加し、消費も回復に向かいます」(阪上さん)

 上昇のカギを握るのは、外国人投資家の存在だ。「日本株の3割超を外国人が保有しています。売買高では約6割です。金融政策が正常化し、日本経済が立ち直ったとなれば、より幅広い銘柄に外国人投資家が関心を示すはずです」(UBS証券の守屋のぞみさん)

 ほかのプロたちも、デフレ脱却が進むことで日本企業の業績は伸び、株価も上昇していくとの見方が優勢。2025年の年明け以降、再び史上最高値を更新することもありうるという。ただし、2024年10月頃までは軟調な値動きが続きそうだ。

 「過去30年の米国株の値動きを見ると、毎年のように“夏枯れ相場”です。特に今年は11月に米国の大統領選挙が控えており、日本株が本格的に復調に転じるとしたら、その後では」(香川さん)

 米国経済の動向も日本株の今後を大きく左右する。「米国の景気は後退局面が近づいています。また、米国は利下げ、日本は利上げとなれば日米の金利差が縮まり、円高に。これも外需株が多い日本株にはマイナスです」(智剣・Oskarグループの大川智宏さん)

 以上の見立てを踏まえて、プロ6人が予測した「2024年8月~2025年8月までの日経平均株価」は以下のとおりだ。

 プロの予測を総合すると、夏から秋にかけては軟調な値動きだが、その後は再び上昇に転じるという見方が主流。1年後には4万5000円到達という予測もあった。このまま伸び悩むリスクを指摘するプロもいるが、強気説を信じるのであれば、秋までの調整局面で買っておくのも一案だろう。

ダイヤモンド・ザイ

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最終更新:8/23(金) 21:21

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