ロシア中銀、ルーブル安定に向けた緊急対策必要ない-現行措置で十分

11/30 1:32 配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): ロシア中央銀行は、通貨ルーブルを下支えするための緊急対策は必要ないとの見解を示した。既に実施している措置は、市場の状況を安定させるのに十分だとしている。

米国は21日、ガスプロムバンクなどロシアの金融機関およそ50行に制裁を科した。この制裁以降、ルーブルは急落。ロシア中銀は予算ルールの下での外貨購入を停止せざるを得なくなり、これを受けてルーブルは下げを一部埋めた。

ロシア中銀の幹部フィリップ・ガブニア氏は29日、モスクワでの記者会見で、「講じられた措置は十分であり、状況が安定しつつある兆候が見られる」と発言した。

また、金融システムには調整の時間が必要だと同氏は指摘。今回の制裁は「一過性の要因」だとし、それが市場に「短期的な不均衡」をもたらしたと述べた。会見の模様は中銀のウェブサイトを通じ配信された。

プーチン大統領は28日、状況は制御されており、「パニックに陥る理由はない」と強調。レシェトニコフ経済発展相も29日、「強い」貿易収支を考えれば、ルーブル安の根本的な理由はないと述べた。

原題:Bank of Russia Says No Emergency Steps Needed to Stabilize Ruble(抜粋)

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最終更新:11/30(土) 1:32

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