SECがXRP、ライトコイン、ソラナのETF承認に前向きな姿勢
アメリカ証券取引委員会(SEC)は2月6日、ライトコイン(LTC)やソラナ(SOL)などの資産価格に連動する新たな暗号資産(仮想通貨)ETF(上場投資信託)や、既存の暗号資産ETFからの新たな資金引き出し方法を認める第一歩を踏み出した。一方、各社はエックス・アール・ピー(XRP)ETFの立ち上げに向けて、さらに一歩を踏み出し、暗号資産に対する新政権の寛容さが現れた。
6日の早い時間帯に、SECはグレイスケール(Grayscale)によるソラナETFの申請を受理したことを認め、委員会は10月までに申請を承認または却下する。
SECは以前、SOLを追跡するETFのいくつかの申請を認めず、シカゴ・オプション取引所(Cboe)に以前アップロードしたそれらのETFの19b-4申請書類を削除するように指示していた。
ブルームバーグ・インテリジェンス(Bloomberg Intelligence)のシニアETFアナリスト、エリック・バルチュナス(Eric Balchunas)氏は、以前は「証券」とみなされていた暗号資産のETF申請がSECに承認されたのは初めてであることから、今回の承認は「注目に値する」と述べた。
「我々は今、まだほんの小さな一歩ではあるが、新たな領域に足を踏み入れている。しかし、それは明らかに指導者の交代が直接的な要因だ」と、同氏はXの投稿に記している。
SECは6日、グレイスケールのライトコインETF申請や、ブラックロック(BlackRock)によるiシェアーズ・ビットコインETFの現物発行および償還の許可提案など、その他の一連の暗号資産ETF関連申請も承認した。
アメリカの夜の時間帯には、CboeがXRP価格に連動する4つのETFの上場取引申請を行った。
同取引所は6日に、ビットワイズ(Bitwise)、21シェアーズ(21Shares)、カナリー・キャピタル(Canary Capital)、ウィズダムツリー(WisdomTree)の4つのETFについて、SECに19b-4文書を提出した。
4社ともすでにS-1を提出しており、これはETFを市場に投入する第一歩となる。
6日の動きは、SECが必ずしもこれらのすべての商品を承認することを保証するものではないが、現在の政権が、ビットコインやイーサリアムのETFにとどまらず、暗号資産ETFをさらに拡大することに前向きであることを示している。
|翻訳:CoinDesk JAPAN|編集:井上俊彦|画像:Shutterstock|原文:SEC Seems Ready to Advance XRP, Litecoin, Solana ETF Applications
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最終更新:2/7(金) 18:00