パキスタン、ルピー切り下げは回避可能-IMFとの融資交渉で

4/18 12:23 配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): パキスタンの新政権は国内の経済改革を強化するため、国際通貨基金(IMF)から数十億ドルの融資を引き出す交渉を進めているが、大幅な通貨切り下げは想定していない。

アウラングゼーブ財務相(59)は17日のインタビューで、パキスタン・ルピーが一般的な年に見られる約6-8%の変動範囲を超えて下落する理由はないと述べた。パキスタンが最後に通貨を切り下げたのは2023年1月。同相は国際通貨基金(IMF)・世界銀行の春季会合に出席するためワシントン入りしている。

パキスタンが過去にIMFから融資を受けた際、通貨が大きく切り下げられたこともある。各国の危機対応時には通貨切り下げが融資プログラムの条件となるケースも多いが、今回はそうしたことは不要との考えをアウラングゼーブ財務相は示した。

同相は十分な外貨準備高や為替相場の安定、堅調な輸出などに触れ、方針を変更する必要性が生じることはないだろうとした上で、「われわれの予測では問題ないはずだ。ワイルドカードとなり得るのは原油価格だけ」だと語った。

パキスタン経済については、農業やIT(情報技術)などの産業支援で今後数年間で成長率を4%以上にしたいとも話した。

原題:Pakistan Expects to Avoid Rupee Devaluation in IMF Negotiations (抜粋)

--取材協力:Karl Lester M Yap.

(c)2024 Bloomberg L.P.

Bloomberg

関連ニュース

最終更新:4/18(木) 12:23

Bloomberg

最近見た銘柄

ヘッドラインニュース

マーケット指標

株式ランキング