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明日の戦略-反発も安値引けで週間でも下落、来週は強弱感が定まらず一進一退か

4/9 17:01 配信

トレーダーズ・ウェブ

 9日の日経平均は反発。終値は59円高の29768円。米国株の上昇を好感して、寄り付きから3桁高。開始早々には300円超上昇して3万円台に乗せた。しかし、節目より上は長く続かず、上げ幅を縮小。指数寄与度の大きいファーストリテイリングが買い気配スタートから一転して大幅安となったことも警戒材料となった。後場のスタート直後には上げ幅を2桁に縮めたが、ここではいったん盛り返し、再度3万円を試しに行った。しかし節目には届かず押し戻されると、取引終盤には値を消す展開。プラスは確保したものの安値引けとなった。

 東証1部の売買代金は概算で2兆7500億円。業種別では精密機器、海運、その他金融などが上昇している一方、鉱業、鉄鋼、非鉄金属などが下落した。通期の大幅増益計画や株主還元強化を発表したインテリックスが、場中は値がつかずストップ高比例配分。半面、東芝が急落。買収・非公開化の提案を受けていることについてコメントを出しており、買収実現のハードルの高さが意識された。

 東証1部の騰落銘柄数は値上がり1293/値下がり792。傘下企業と米ネットフリックスが米国で映画の独占配信契約を締結したソニーが大幅高。レーザーテックが買いを集め、上場来高値更新基調が続いた。NTTやNTTデータが強い上昇。ブシロードやコーエーテクモ、バンダイナムコなどゲーム株の動きが良かった。決算が好感されたコジマやクリーク&リバー、USENNEXTが急騰した。

 一方、値動きが大きく注目されたファーストリテイリングは、後場は若干下げ渋ったものの、3.4%安と大幅下落。ファストリ同様に指数寄与度の大きいソフトバンクGが下落したほか、東京エレクトロンや村田製作所などハイテクの一角が弱かった。米国の長期金利低下を受けて、三井住友や第一生命など金融株が軟調。セブン&アイとローソンが決算を受けて大幅安となった。ツインバード工業は前期は大幅増益着地で増配も発表したが、業績急拡大期待が高い分、市場の反応は厳しく7%近い下落となった。

 日経平均は上昇したが、3万円台を維持できず失速。週間でもマイナスとなっており、引け味は悪い。ただ、ファーストリテイリングが大幅安となったことを受けても下げに転じることがなかった点は、悪くない動きであったと言える。むしろ、米国でナスダックが強かった割には、ハイテク株がそこまで買われなかったことは気になる動き。米国の長期金利は上昇一服が鮮明になっており、ハイテク株向きの流れにはなっている。しかし、資金は一握りの銘柄に集中しており、ハイテク全般への好影響は限られた。きょうはマザーズ指数が後場一段高で1.6%高となっており、週間でも0.4%高とプラスを確保した。大型ハイテク株が決算発表を前に買い手控えムードが強まるのであれば、短期的にはマザーズ銘柄がグロース株に向かう資金の受け皿になる可能性がある。

【来週の見通し】
 一進一退か。月後半からの決算発表ラッシュを前に、様子見姿勢が強まると考える。週半ばまでは2月決算銘柄の業績発表がいくつかあり、材料のある銘柄には資金が集中するだろう。週半ばからは米国で金融株を中心に1-3月期の決算が出てくるが、決算反応が良ければ、米国株高継続への期待が日本株の下支えにもなる。一方、「まん延防止等重点措置」適用地域の拡大を受けて、新型コロナウイルスの感染動向にはこれまで以上に神経質になると思われる。強弱材料が入り交じる中、指数の振れ幅は大きくなりそうだ。ただ、先に多くの決算を控える中では、楽観、悲観、どちらに傾いてもそれを修正する動きが出てくると考える。結果、週間では水準は大きく変化しないと予想する。


【今週を振り返る】
 方向感に欠ける展開となった。強い内容となった米国の3月雇用統計を好感する格好で、週明け5日の日経平均は大幅高となり、節目の3万円を超えてきた。しかし、翌6日にはダウ平均が大幅高となって史上最高値を更新したにもかかわらず、これに連れ高できずに400円近い下落。その後は、上値は重いものの大きくは崩れないといった地合いが続いた。米国では長期金利に上昇一服感が出てきたが、これを受けて為替市場では円安にも一服感が出てきたことで、グロース・バリュー物色とも手詰まり感が強まった。米国株高を追い風に、9日には再び3万円台に乗せる場面もあったが、上では戻り売りに押されて29700円台で終了。週間では約85円の下落となり、週足では陰線を形成した。


【来週の予定】
 国内では、3月企業物価指数、3月工作機械受注(4/12)、2月機械受注(4/14)、地域経済報告(さくらレポート)(4/15)などがある。

 企業決算では、コスモス薬品、ビックカメラ、高島屋、ローツェ、コーナン商事、大黒天、フジ、タマホーム、ヨンドシーHD、ライク、アレンザHD、トランザクショ、三栄建築、東京個別、進和、TSIHD、インタアクション、ヤマザワ、エヌピーシー、サインポスト、前沢工、AVANTIA、ナルミヤ、トライステージ、ワッツ、東洋電(4/12)、東宝、イズミ、Sansan、Jフロント、マネフォワ-ド、吉野家HD、アークス、メディアドゥ、パソナG、パルGHD、リテールPT、ハローズ、歌舞伎、タカラリート、CSP、コシダカHD、PRTIMES、スタジオアリス、キャンドゥ、柿安本店、セラク、エコス、ピックルス、PCNET、ライトオン、イートアンドH、モリト、WACUL、農総研、アララ、スタジオアタオ、エルテス、SERIOHD、エムビーエス、シリコンスタシオ、AHCG(4/13)、良品計画、ABCマート、ベイカレント、クリレスHD、ウエストHD、S Foods、サイゼリヤ、TKP、コメダ、北の達人、プレナス、ドトル日レス、IDOM、ベクトル、日本国土、リンガハット、ダイト、松屋、テラスカイ、RPA、ビザスク、SFP、UUUM、バリュエンスH、古野電、トウキョベース、キャリアリンク、サーバーワクス、バロック、ラクトJPN、クリーマ、ロゼッタ、ロコンド、グッドパチ、ウォンテッドリ、ティアンドエス、リックソフト、識学、インタファクトリ、オンデック、シンメンテHD、サマンサJP、関通、Bエンジニア、247、エコモット、ALiNK、U&C、エディア、クックビズ、アクアライン(4/14)などが発表を予定している。

 海外では、米2月財政収支、米10年国債入札(4/12)、中国3月貿易収支、独4月ZEW景況感指数、米3月消費者物価指数、米30年国債入札(4/13)、ベージュブック(4/14)、米3月小売売上高、米4月ニューヨーク連銀製造業景気指数、米3月鉱工業生産(4/15)、中国1-3月期GDP、中国3月工業生産、中国3月小売売上高、米3月住宅着工件数(4/16)などがある。

 米企業決算では、ウェルズ・ファーゴ、ゴールドマン・サックス、JPモルガン・チェース(4/14)、バンク・オブ・アメリカ、シティグループ、デルタ航空(4/15)、モルガン・スタンレー(4/16)などが発表を予定している。

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最終更新:4/9(金) 17:01

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