米国の注目経済指標:11月雇用統計は改善の見込み
12月2日-6日に発表予定の経済指標の予想については以下の通り。
■2日(月)日本時間3日午前0時発表予定
○(米)11月ISM製造業景況指数-予想は47.6
参考となる10月実績は46.5で9月実績を下回った。工場労働者のストライキの影響があったようだ。11月についてはストライキの影響は消えることから、ある程度の改善が予想されるが、節目の50を大幅に下回る状態が続くとみられる。
■4日(水)日本時間5日午前0時発表予定
○(米)11月ISM非製造業景況指数-予想は55.5
参考となる10月実績は56.0と2022年7月以来の高水準。雇用指数の大幅な改善などが寄与したようだ。11月については、雇用情勢がまずまず良好であること、新規受注はまずまず好調であることから、10月実績に近い水準となる可能性がある。
■5日(木)午後10時30分発表予定
○(米)10月貿易収支-予想は-750億ドル
参考となる9月実績は-843.59億ドルで赤字幅は拡大。輸入増が赤字幅拡大の要因となった。10月については財の輸入額が9月との比較でかなり減少する可能性があるため、貿易赤字幅は縮小する見込み。
■6日(金)午後10時30分発表予定
○(米)11月雇用統計-非農業部門雇用者数は前月比+20万人、失業率は4.2%
米航空機大手ボーイングのストライキや大型ハリケーンの被害などの影響はなくなることから、11月の雇用者増加数は15万人超となる可能性が高い。失業率については労働参加率が上昇する可能性があるため、10月実績の4.1%を上回る可能性がある。
○その他の主な経済指標の発表予定
・2日(月):(中)11月財新製造業PM、(欧)10月ユーロ圏失業率
・3日(火):(米)10月JOLTS求人件数
・4日(水):(豪)7-9月期国内総生産(GDP)、(米)11月ADP雇用統計
・5日(木):(豪)10月貿易収支、(欧)10月ユーロ圏小売売上高
《FA》
フィスコ
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最終更新:11/30(土) 14:42