鴻海、AI関連好調で第1四半期72%増益 「シャープ最悪期通過」

5/14 16:41 配信

ロイター

Yimou Lee Faith Hung

[台北 14日 ロイター] - 電子機器の受託生産世界最大手、台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業が発表した第1・四半期の純利益は前年同期比72%増の220億1000万台湾ドル(6億7900万ドル)となった。人工知能(AI)サーバーの旺盛な需要に後押しされた。

また、前年同期はシャープ株に関連する173億台湾ドルの評価損が響いていた。

鴻海は14日の発表文で、シャープを「重要な資産」と表現し、コミットメントを再確認。劉揚偉董事長は「シャープにとって最悪の時期は去った。未来は良くなる一方だ」と指摘し、シャープの堺工場がAIデータセンターに転換されるとした。

第1・四半期の純利益はアナリスト予想の293億1000万台湾ドルには届かなかったものの、3四半期連続の増益となった。

スマートフォンを含むコンシューマー・エレクトロニクスが売上高の48%を占め、サーバーを含むクラウド・ネットワーク製品が28%を占めた。

鴻海は第2・四半期の売上高について、前年同期比で大幅に増加し、ほぼ従来のガイダンス通りになると予想しているものの、スマート・コンピューター・エレクトロニクスの売上高は横ばいになる可能性が高いとしている。

今年のコンシューマー・エレクトロニクス需要も横ばいと予測。数値は示していない。

鴻海は決算説明会で、電気自動車(EV)の販売が東南アジア、米国、欧州などの市場に拡大するとの見通しを示しつつ、時期には触れなかった。

ロイター

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最終更新:5/14(火) 17:50

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