世界的にリスク回避姿勢が広がる中、新興企業市場も手じまい売りなどに押されて幅広く下落する軟調な展開になった。東証グロース市場250指数は大幅に反落し、昨年来安値付近まで押された。
QPS研、カバーが軟調で、GNI、トライアルHD、NPCも売られた。MacbeePが続落し、ジェイドGは下値模索が続いた。半面、データセクショ、LaboroAI、ソラコムは反発した。
相場全体の地合いの悪化を受け、個人の持ち高整理が加速したとみられる。プライム市場の半導体株がTSMCの決算を経て大きく値を下げたことなども信用評価損益率の悪化につながり、「個人がグロース市場をかき回すパワーは低下している」(大手証券)とされる。制度信用取引には期日があるものの、押せば買いを入れる向きもあり、「ポジション整理にはある程度時間がかかる」(同)。新興市場は当面軟調な展開が続きやすい状況だ。(了)
時事通信
最終更新:4/19(金) 16:26
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