ベイカレント・安川電機・ファストリ…決算「好不調」速報!/日経平均続伸【今日の注目株&日本株市場見通し】「デイリーZAi」4月15日号

4/15 20:10 配信

ダイヤモンド・ザイ

◆今日の内容を10秒でチェック! 
・日経平均は続伸…米イラン協議進展に期待、ハイテク一角に売り
・決算で東宝が軟調、ベイカレントやマネフォはストップ高
・12〜2月期決算を点検、「IT・半導体・FA」有望? 

●【1】今日の株式相場&話題株 早わかり! 
続伸…米イラン協議進展に期待、ハイテク一角に売り
【今日の相場】
 日経平均株価は続伸!  14日の米国市場では主要株価指数がそろって続伸した。イランとの和平協議が「2日以内」に再開される可能性があるとトランプ大統領が述べたほか、イラン側も交渉頓挫を回避するため、ホルムズ海峡の海上輸送を一時停止することを検討していると伝わった。協議進展への期待から買いが入り、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は10連騰。フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は連日で最高値を更新した。今日の東京市場でもアドバンテストなどのハイテク株を中心に買いが先行し、日経平均株価は前場中ごろに一時5万8585.95円(+708.56円)まで上昇。ただ、過去最高値(取引時間ベースで2月26日に付けた5万9332.43円)に迫ると勢いが鈍り、上げ幅を縮める展開となった。

 オランダの半導体製造装置大手ASMLホールディングの決算発表で売りが広がるハイテク株もあった。今後はその他の銘柄が循環的に買われるかが焦点となりそう。特に中小型株や小売株の先行きが気になる人は、X(旧ツイッター)の音声チャット「スペース」での解説を改めて参考にしてほしい。

【日経平均】58134.24円↑
(+256.85円)
【グロース250】776.24↑
(+5.89)
【NYダウ】48535.99ドル↑
(+317.74ドル、14日)
【ナスダック】23639.083↑↑
(+455.347、14日) 

【今日の話題株】
◆東宝(9602)
1520円(-62円)
 14日の取引終了後に2026年2月期決算を発表し、営業利益は前の期比5.0%増の678億円となった。従来予想(650億円)こそ上回ったが、費用増加によって市場の期待には届かなかった。また、2027年2月期の営業利益予想は8.7%減の620億円とした。前期の映画『鬼滅の刃』」『国宝』ほどの大ヒットを想定していないようだが、今期も『ゴジラ』などに期待する声がある。

◆ベイカレント(6532)
5587円(+700円)
 DX(デジタルトランスフォーメーション)領域に強い総合コンサル。2026年2月期の営業利益は前の期比19.5%増の509億円となり、従来予想(510億円)並みで着地した。一方、2027年2月期の営業利益予想は27.2%増の648億円で、市場の期待以上となった。DXや生成AI(人工知能)関連を中心としたコンサルティング需要が続くと見込んでおり、コンサルタントの採用・育成を進める。

◆マネーフォワード(3994)
4577円(+700円)
 クラウド会計ソフトや家計簿アプリ。2026年11月期の第1四半期(2025年12月〜2026年2月)決算を発表し、営業損益が1億6800万円の黒字(前年同期は5億8000万円の赤字)となった。法人向けの継続課金収入の伸びが加速した。株主優待の導入も発表しており、100株以上かつ半年以上の継続保有を条件に、保有株数に応じて同社サービスのクーポンなどを提供する。

●【2】水曜コーナー「ザイアナリスト小林大純『気になるあの株! 』」
12〜2月期決算を点検、「IT・半導体・FA」有望? 
 前日までに2025年12月〜2026年2月期決算の発表がおおむね終わった。米イラン協議進展への期待から株式相場は足元で大きく上昇したが、その実態としては半導体関連などの「ハイテク一強」の様相も強かった。株式相場が引き続き堅調に推移するためには、ハイテク株以外も循環的に買われるかが焦点となるだろう。

 そこで、今回は12〜2月期決算を受けて株価が大きく上昇した銘柄、下落した銘柄を確認しよう。今月下旬からは1〜3月期決算の発表が本格化するため、業種ごとの好不調などを探る上でも役立つはずだ。具体的には「TOPIX500」指数(主力〜中堅程度の銘柄で構成)採用銘柄のうち、2・5・8・11月期決算企業で直近1カ月間に決算発表したものを対象に、値上がり率上位と値下がり率上位を下表にまとめた。

 値上がり率トップのマネーフォワードと3位のベイカレントは今日の話題株を確認してほしい。1点付け加えると、クラウドサービスやITコンサルティングは「AI(人工知能)脅威論」の影響が特に強かったが、この2社の決算は懸念を大きく打ち返した格好だ。今後発表される1〜3月期決算もIT系企業の見直しにつながる可能性がありそうだ。

 値上がり率2位のローツェは、半導体ウエハ搬送システムなどを手掛けている。2027年2月期の営業利益は前期比22.3%増の381億円を見込んでおり、大方の期待通り半導体投資の追い風を感じる内容だ。値上がり率4位には、産業用ロボットなどのFA(ファクトリーオートメーション)大手の安川電機がランクイン。足元の受注は好調で、2027年2月期の営業利益は26.8%増の600億円になる見通しだ。ロボットなどの機器にAIを搭載する「フィジカルAI」関連の有望株としても、改めてFA各社への注目度が高まる可能性がある。値上がり率5位のファーストリテイリングは今期2度目の業績上方修正で圧巻の強さを見せた。

ただ、値下がり率上位にはイオン、ツルハホールディングス、コスモス薬品と小売各社が並んだ。イオンは2期連続で2ケタ営業増益になる見通しだが、価格戦略強化により採算(粗利率)悪化が続いているようだ。小売・外食の一角はファストリのように力強い決算となったが、総合小売やドラッグストアは特に消費減退の影響を強く受けやすいと考えられる。物価高(インフレ)につながる原油価格の上昇が一服するか、何らかの家計支援策が浮上するまでは投資しづらいかもしれない。
(ザイアナリスト 小林大純) 小林大純
ダイヤモンド・ザイ アナリスト
早稲田大学法学部卒、早稲田大学大学院ファイナンス研究科(現経営管理研究科)修了(MBA)。金融情報サービス会社などを経て現職。日本株アナリストとして各種メディアで活動中。

ザイ編集部

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最終更新:4/15(水) 20:10

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