元銀行員が見てきた「お金が貯まらない人」の特徴4選!!「お金に愛される人」とどこが違う?

5/20 14:52 配信

LIMO

夏のボーナスシーズンが近づいてきました。

「ボーナスは全額、貯蓄に回す!」と意気込んでいる人もいるでしょう。

筆者は銀行員時代に、高年収なのに「なかなかお金が貯まらない」と悩んでいる方を数多く見てきました。

本記事では、筆者が見てきた「お金がたまらない人」の特徴を4つピックアップしてご紹介していきますので、参考にご覧ください。

※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。

【みんなの貯蓄額】20歳代~70歳代《単身世帯・二人以上世帯》

金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査」より、20歳代~70歳代の貯蓄額=金融資産保有額を確認していきます。

※本データの貯蓄額には、日常的な出し入れ・引落しに備えている普通預金残高は含まれません。

●【単身世帯】貯蓄額《平均値・中央値・金融資産保有額ごとの世帯割合》
まずは単身世帯の貯蓄額について見ていきます。

 【単身世帯・20歳代~70歳代】貯蓄額の平均値・中央値

 ・20歳代:平均値161万円・中央値15万円
 ・30歳代:平均値459万円・中央値90万円
 ・40歳代:平均値883万円・中央値85万円
 ・50歳代:平均値1087万円・中央値30万円
 ・60歳代:平均値1679万円・中央値350万円
 ・70歳代:平均値1634万円・中央値475万円
老後を強く意識し始める年代となる50歳代の平均貯蓄額は1087万円ですが、中央値は30万円です。貯蓄額が3000万円以上の世帯が11.2%ある一方で、貯蓄ゼロの世帯が40.2%を占めています(表1)。

20歳代~70歳代のうち、貯蓄ゼロの世帯割合が最も多いのは50歳代です。

では、二人以上世帯の貯蓄額はどうなっているのでしょうか。

●【二人以上世帯】貯蓄額《平均値・中央値・金融資産保有額ごとの世帯割合》
二人以上世帯の貯蓄額は次のとおり。

 【二人以上世帯・20歳代~70歳代】貯蓄額の平均値・中央値

 ・20歳代:平均値382万円・中央値84万円
 ・30歳代:平均値677万円・中央値180万円
 ・40歳代:平均944万円・中央値250万円
 ・50歳代:平均値1168万円・中央値250万円
 ・60歳代:平均値2033万円・中央値650万円
 ・70歳代:平均値1923万円・中央値800万円
単身世帯と同様、20歳代~70歳代のうち貯蓄ゼロの世帯割合が最も多いのは50歳代です。50歳代の29.2%が貯蓄ゼロとなっています(表2)。

次章より、筆者が銀行員時代に見てきた「お金が貯まらない人」の特徴を4つピックアップしてご紹介していきます。

元銀行員が見てきた「お金が貯まらない人」の特徴4選

本章では、「お金が貯まらない人」の特徴を4つに絞ってご紹介していきます。

●お金が貯まらない人の特徴(1):何にお金を使ったのか把握していない
「お金が貯まらない人」の特徴として、「何にお金を使ったのか把握していない」方が多い印象があります。

収支が把握できていないと、小さな出費に無頓着になりがちで、気づかないうちに「なんとなく使い」が重なり、お金が貯まりにくくなります。

反対に、「お金に愛される人」は、収支の把握を重視し、「お金の見える化」を実践している人が多いです。

まずは、自分に合った方法で家計を記録し、収支をしっかり把握することが大切です。

●お金が貯まらない人の特徴(2):資産が一つの場所にまとめられている
「お金が貯まらない人」に共通する特徴として、資産が一つの場所にまとめられていることが多いようです。

一つの口座で全てを管理すると、総資産の残高は把握しやすいものの、生活費と貯蓄が混ざってしまい、収支の管理が難しくなります。

一方、「お金に愛される人」には、お金を複数の口座で管理する傾向があります。

例えば、用途別に口座を分けて、「生活費用口座」と「貯蓄口座」を別々に管理したり、給与を複数の口座に振り分けるなど、管理しやすい環境が整えられています。

まずは、金融機関を目的別に分けて、例えば「生活用口座」と「貯蓄用口座」など、それぞれの目的に応じた口座を設けると支出の管理がしやすくなります。

最近では、ほとんどの銀行で一人一口座の制限がありますが、ネット銀行は口座開設が簡単で、ATM手数料が低いことが多いため、貯蓄用口座に適しています。

また、複数の金融機関を利用したくない場合には、定期預金や安定運用できる金融商品を使って資産を分散する方法もあります。

「生活費」「貯金」「目的別のお金」など、それぞれに合った管理方法を考えてみましょう。

●お金が貯まらない人の特徴(3):具体的な目標がない
「いつまでにいくら貯める」といった具体的な目標がなければ、貯蓄の意識が高まりにくく、優先順位が後回しにされてしまいます。

貯蓄の目的を明確にすると、目標金額に近づくにつれて、貯蓄への意識が自然と高まります。

「お金に愛される人」は、生活設計をしっかりと立て、貯蓄の目的をはっきりさせています。

また、「必要なもの」と「欲しいもの」を区別して、支出自体が全体的に少ない傾向があります。

目的や理由が明確になれば、自分のお金について真剣に考える時間を作りやすくなるため、計画的でメリハリのある支出を心がけましょう。

●お金が貯まらない人の特徴(4):「一攫千金」に頼る傾向がある
「お金が貯まらない人」は、一攫千金に頼る傾向が見られることがあります。

金銭的な成功を努力よりも運任せにしている場合が多く、自分の能力よりも運に頼る考え方が影響しているかもしれません。

このような姿勢は、積極的な行動を抑制し、お金に対するネガティブな信念が経済的な困難を長引かせる原因となります。

一方で、「お金に愛される人」は、堅実で仕事に対して前向きな姿勢を持っていることが多いです。

積極的に行動を起こし、ポジティブな信念が働くことで好循環を生み出します。

また、多くの人は社会貢献を重視しており、自分の利益だけを追求することは少ない傾向があります。

受け身で待つのではなく、経済的自由を得るためには、自分の行動を見直し、より積極的に取り組むことが大切です。

まとめ

筆者が銀行員時代に見てきた「お金が貯まらない人」に共通する4つの特徴をご紹介しました。

お金を貯めたいから収入を増やす、というのも一案ですが、収入をすぐに増やすのは難しいでしょう。

実は、ちょっとした意識でお金が貯まるようになるかもしれません。

物価上昇が続き、無駄遣いをしていなくても支出が膨らんでいく昨今。

本記事でご紹介した「お金が貯まらない人」の特徴を参考にしてみてください。

参考資料

 ・金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査」

LIMO

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最終更新:5/20(火) 14:52

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