欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、米引き締め長期化観測もインフレ指標を見極め

6/27 17:25 配信

フィスコ

下記の通り修正します。(誤) (正) 27日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。米金融引き締めの長期化が見込まれ、ドル選好地合いは継続。ただ、明日のインフレ指標を見極めようとドル買いは限定的に。また、日本の為替介入が警戒されドルの重石となりそうだ。

25日にボウマン連邦準備制度理事会(FRB)理事がインフレ抑制に向け追加利上げも辞さないとの見解を示し、引き締め長期化を見込んだドル買いが続いている。前日の取引で、ユーロ・ドルは1.0660ドル台に下落。ドル・円は節目の160円を上抜け一時160円80銭台に浮上したが、日本の為替介入の警戒感から一段の上昇は阻止された。本日アジア市場で円安けん制発言が相次ぎ、ドル・円は160円前半に失速している。

この後の海外市場はドル選好地合いに変わりはない。FRBはインフレ抑制まで引き締め的な金融政策を堅持する方針で、ドル買い地合いは継続。ただ、明日発表の米コアPCE価格指数は鈍化が予想され、早期利下げの可能性により過度なドル買いは抑制されるだろう。一方、米為替報告書で介入はけん制され、円売りが続く可能性もある。半面、160円台は日本政府による為替介入への警戒感が高まり、円売りは縮小しそうだ。

【今日の欧米市場の予定】
・23:00 米・5月新築住宅販売件数(予想:63.5万戸、4月:63.4万戸)
・02:00 米財務省・5年債入札
・米FRBが年次銀行ストレステストの結果公表


《CS》

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最終更新:6/27(木) 17:28

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