香港大引:ハンセン0.3%高で続伸、自動車セクターに買い

11/4 17:48 配信

サーチナ

 週明け4日の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比61.09ポイント(0.30%)高の20567.52ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が24.99ポイント(0.34%)高の7367.65ポイントと続伸した。売買代金は1162億3330万香港ドルに縮小している(1日は1414億8330万香港ドル)。
 先週の好地合いを継ぐ流れ。中国景況感の改善や、経済対策の期待感が引き続き相場の支えとなった。中国で4~8日に開催される全国人民代表大会(全人代、国会に相当)常務委員会の第12回会議では、10兆人民元規模の財政政策が打ち出されるとの観測が強まっている。
 ただ、上値は限定的。あす5日に米大統領選が投開票されることや(結果判明は早ければ7日)、7日にFOMC (米連邦公開市場委員会) の結果が公表されることなどが気がかり材料だ。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、旅行サイト中国大手の携程集団(9961/HK)が4.8%高、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が4.6%高、新エネルギー自動車(NEV)大手の比亜迪(BYD:1211/HK)が3.5%高と上げが目立っている。吉利汽車の10月営業実績は、自動車販売が前年同月比28%増となり、20カ月連続のプラス成長。BYDの10月販売は前年同月比で67%増加し、5カ月連続で過去最多を更新した。自動車各社の月次実績は堅調。通期業績の上振れも期待された。
 証券セクターも高い。申万宏源集団(6806/HK)が11.4%、中信建投証券(6066/HK)が6.5%、華泰証券(6886/HK)が5.8%、中信証券(6030/HK)が5.4%ずつ上昇した。
 消費セクターの一角も物色される。豚肉加工の中国雨潤食品集団(1068/HK)が4.8%高、スポーツ用品の滔搏国際HD(6110/HK)が4.7%高、家電の海信家電集団(921/HK)が4.6%高、飲料水の農夫山泉(9633/HK)が3.1%高、粉ミルクの中国飛鶴(6186/HK)が2.1%高で取引を終えた。
 半面、中国不動産セクターは総じて安い。世茂集団HD(813/HK)が5.6%、雅居楽集団HD(3383/HK)が4.3%、合景泰富地産HD(1813/HK)が3.8%、万科企業(2202/HK)が1.8%、建発国際投資集団(1908/HK)が1.6%ずつ下落した。
 レアアース・非鉄関連銘柄の一角も売られる。希土類磁石メーカー大手の江西金力永磁科技(6680/HK)が14.5%安、希土類製品・耐火材大手の中国稀土HD(769/HK)が3.0%安、ニッケル・コバルトの生産で世界大手の金川集団国際資源(2362/HK)が1.7%安、エネルギー・資源会社の中信資源HD(1205/HK)が1.2%安と値を下げた。
 一方、本土マーケットは反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.17%高の3310.21ポイントで取引を終了した。ハイテク株が高い。自動車株、軍事関連株、食品・酒造株、医薬株、素材株、金融株なども買われた。半面、不動産株は安い。エネルギー株、海運株、公益株の一角も売られた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)

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最終更新:11/4(月) 17:48

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