66歳からパート。厚生年金保険料を月1万2000円納めていますが、将来、受け取る年金にプラスされるの?

3/29 20:30 配信

あるじゃん(All About マネー)

老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。

今回は、66歳でパートとして厚生年金保険料を納めたら将来、年金として受け取れるのかについてです。

◆Q:66歳から納めた厚生年金保険料は、将来、年金にプラスされますか?

「66歳から年金を月額11万円ほどもらいながら、パートで給与(手取り)11万円くらいもらっています。厚生年金保険料も月1万2000円くらい納めていますが、納めた厚生年金は後でプラスされて受け取れますか?」(DAIdaiさん)

◆A:将来受け取る老齢厚生年金額にプラスされます

老齢厚生年金の受給額は、収入(平均標準報酬月額、平均標準報酬額)と、厚生年金に加入していた期間(被保険者期間)によって計算されます。

相談者が66歳からパートで月11万円の収入で厚生年金に加入すると、加入期間が長くなるほど受け取れる老齢厚生年金額が増えることになります。例えば、相談者が66歳から70歳に到達する前までの4年間厚生年金に加入した場合にプラスされる金額を計算してみたいと思います。

・11万円×5.769/1000×48カ月(4年間)≒3万460円(年間)

1カ月あたり約2538円の老齢厚生年金額が増えるということです(従前額保障にての計算方法。スライド率等については省略。乗率は昭和21年4月2日生まれ以降の人の新乗率を使用)。

このプラスされた年金額を一生涯受け取れます。また、相談者のように、老齢厚生年金をもらいながら厚生年金に加入して働いている場合、前年9月から当年8月まで働いた1年分の厚生年金保険料分は、毎年10月分の老齢厚生年金額から反映されることになります。

実際に、反映された10月分の老齢厚生年金額を受け取れるのは12月15日となります(10月、11月分の年金が、12月に支払われます)。

監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)

都市銀行や保険会社、保険代理店での業務経験を通じて、CFP、証券外務員の資格を取得。相談業務やマネーセミナーの講師、資格本の編集等に従事。日本FP協会の埼玉支部においてFP活動を行っている。

あるじゃん(All About マネー)

関連ニュース

最終更新:3/29(金) 20:30

あるじゃん(All About マネー)

最近見た銘柄

ヘッドラインニュース

マーケット指標

株式ランキング