前週(1月26-30日)のブラジル株式市場は30日のボベスパ指数が前日比0.97%安の18万1363.9、週間ベースでは23日終値比1.40%高と、4週続伸した。
週明け26日は指数が小幅下落。翌27日は反発、28日も続伸。29日は反落した。
週前半は、ブラジル中銀とFRB(米連邦準備制度理事会)の金融政策決定会合(いずれも28日)を控える中で、売りが優勢となった。また、米国が26年国家防衛戦略を発表、インド太平洋地域での中国の軍事行動の抑止を最優先事項として挙げ、さらにはトランプ米大統領がカナダが中国と2国間貿易協定を結んだ場合、カナダに追加関税10%を課すと述べるなど、地政学的な不確実性が高まったことも売り材料。
その後は、1月中旬時点のIPCA(拡大消費者物価指数)が前月比0.20%上昇と、市場予想の同0.22%上昇を下回ったことを受け、買いが優勢となり、指数は史上最高値を更新した。
週後半は、FRB(米連邦準備制度理事会)の金融政策決定会合で金利据え置きが発表されたあと、ブラジル中銀の金融決定に焦点が移ったが、ブラジル中銀は予想通り金利据え置きを決めたあと、市場で次回3月会合での利下げ再開期待が強まり、買いが優勢となった。
その後は、ブラジル中銀が次回3月会合での利下げを示唆したことや、最新の経済指標で雇用者数が減少したことを受け、利下げ期待が高まったが、引けにかけてハイテク株が売られ、下げを主導した。ハイテク株の下落はソフト世界最大手の米マイクロソフト<MSFT>が25年10-12月期(第2四半期)決算発表後に急落したことや、ハイテク企業のAI(人工知能)への過剰投資に対する懸念が背景。
週末30日は続落。ウジミナス(ミナスジェライス製鉄所)やコンパニア・シデルルジカ・ナシオナル(CSN)などの鉄鋼株が売られ、下げを主導した。指数は1月だけで12.56%上昇し、ザラ場で初めて18万6000ポイントの大台を突破、20年11月以来5年2カ月ぶりの大幅な月間上昇率を記録した。海外からの旺盛な投資資金流入(230億レアル)が背景。
今週(2-6日)の株式市場は、中東紛争やウクライナ戦争(22年2月24日勃発)の終結に向けた米・ロ・ウクライナ協議の動向、西側の対ロ制裁、ベネズエラ危機などの地政学的リスク、トランプ米大統領の貿易政策、台湾情勢や米中関係、中国の景気動向、原油・ガスなどの国際商品相場の動向、ルラ政権の経済・財政・税制政策や26年大統領選の動向、も注目される。
主な経済指標の発表予定は2日の1月S&Pグローバル・ブラジル製造業PMI(購買担当者景気指数)や3日の1月IPC-Fipeインフレ指数(サンパウロ大学経済研究所の消費者物価指数)と12月鉱工業生産、4日の1月S&Pグローバル・ブラジル非製造業PMI、5日の1月貿易収支、6日の1月ジェトゥリオ・バルガス財団(FGV)IGP-DIインフレ指数(全国卸売物価指数)など。
<関連銘柄>
ボベスパ <1325> 、上場MSエマ <1681> 、上場EM債 <1566>
提供:ウエルスアドバイザー社
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最終更新:2/2(月) 9:03